Q.大学卒と高卒で一生にもらえる給料にいくら差がでると思う?
- 100万円
- 1000万円
- 1億円
こういう聞き方をすると、素直な中学生はだいたい2番と答えるので、実は3番の1億円も違うのです、なので勉強して大学には入りましょう、と説明をしたものだ(ただし、現時点では全体の給料レベルが下がっているので1億円は言いすぎである)。
ずっと昔から大学を卒業するということは、良い給与の職を得る上でほとんど必須の戦略であったし、それは現時点でも変わらない(少なくともいまのところは)。
賃金構造基本統計調査の結果を見ればそれは一目瞭然だ。というわけで、前回と同様に、一目瞭然になるように可視化したのが次のヒートマップである。左から順に中学卒、高校卒、高専・短大卒、大学卒に並べたものであり、右に行けば行くほど明るい色が増えていることが分かる。ソート版は、年齢計・学歴計で年収の降順に産業分類を並び替えたものだ。
【男性】産業分類別・学歴別年収テーブル(ソート版)
基本的には高学歴の方が給料は良いのだが、例外的に中学卒で極めて高い給料を得ている人がいる。母集団の極めて少ない例外的存在だが、身一つで成り上がる人も確かに存在するのだ。一方で、電気ガス水道などの公共系や金融系は学歴に関わらず高い給料が支払われている。勉強が苦手な人はこの辺りを狙うべきだろう。
【女性】産業分類別・学歴別年収テーブル(ソート版)
暗い色が多い女性のヒートマップを見ると暗澹たる気持ちになる。実際、高専・短大卒以下の学歴はほとんど評価されていない。日本の社会は女性に十分な活躍の場を与えていない、ということは否定しようがない事実だろう。
産業分類毎の学歴別年収グラフ
次は産業分類別に年収推移グラフを検索できるようにしたものだ。上部のプルダウンメニューを選択すると年収・性別ごとの年収の推移を見ることができる。全体の産業計では、中学卒で年収が326万円、高校卒で364万円、高専・短大卒で432万円、大学卒で589万円となる。上のヒートマップで見たように、全体としては右肩上がりの傾向となるわけだ。
産業分類によって、学歴差が激しいところ、あるいは男女差が激しいところ、もしくはそれらの逆などの特色が見えて興味深い。たとえば航空運輸業などは最も高給なラインが高専・短大卒になっていたりして、極優秀な人がそのカテゴリの平均を押し上げているとみられる。また、道路旅客運送業は学歴による差異がほぼ無く、学歴など全く無用であることが分かる。産業分類毎にどの程度学歴が効くかを数値化して比べてみても面白いかもしれない。
終わりに
今まで観てきたように、現在の日本はなんだかんだ言って学歴社会である。こうした傾向があれば、たとえFランと呼ばれる大学でも、たとえ大学でろくに勉強しなくても、大学卒という資格を得ることは極めて妥当な戦略であると言える。
もっともそれがいつまで有効かは予断を許さないわけだけど。
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