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【サッカー】

本田、ミラン残留が基本線 自虐的「もうロートルですから」

2016年6月9日 紙面から

ラウンジを出て飛行機に乗り込む本田=大阪伊丹空港で(宮崎厚志撮影)

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 サッカーのキリン・カップを終えた日本代表の欧州組は8日、それぞれオフに入った。2試合とも欠場したACミランのFW本田圭佑(29)は主催する台湾とインドネシアでのサッカー教室参加のため、大阪・伊丹空港から離日した。自身の今後の身の振り方についてもやや自虐的に「もうロートルですから」と語り、ミラン残留が基本線であることを示唆した。一方、レスターのFW岡崎慎司(30)とサウサンプトンのDF吉田麻也(27)はスポーツメーカー「ミズノ」主催のトークショーに出席。吉田は移籍を視野に入れつつも、来季もプレミアリーグでのプレー優先を強調した。

 ハリル・ジャパンのホーム初黒星から一夜明け、乗客もまばらな早朝の伊丹空港。サングラスで瞳と真意を隠しながらも、本田が激白した。「もうロートルですから。自分が行きたいようなクラブが手を挙げてくれるかというのも(分からない)」。13日に30歳を迎える年齢を意識しつつ、やや自虐的に語った。

 イタリア有力紙が20年6月までの契約延長を報じ、前夜のボスニア・ヘルツェゴビナ戦後には退団の可能性があることを明言。ただ、自身の去就についてあらためて問われると、足を止めて熱弁を振るった。

 「あくまで可能性について話しただけ。実際、契約は残り1年ありますし。(ミランを変えたいという思いは)持っていますし。残った場合は当然そうしたい。でも、少なからず、2年半結果出せなかったことの責任を感じているので。年齢もありますから、ズルズル行くのかどうかは契約次第。それに合わせてモチベーションを変えていきます」

 イタリア・セリエAで過ごした3シーズンで本田は出場73試合で8得点、タイトルなし。ミランで必要とされ続けることが残留の前提であり、自身がそうではなくなる可能性があることも客観的に理解している。

 「(移籍するにしても)あくまで(他クラブから)いいオファーがないと行けないわけですから。それ次第でしょうね」。環境変化への渇望をにおわせつつ、名門クラブの背番号10を着けて苦闘した2年半に思いをはせた。時の流れに身を任せ、来季の戦いの舞台を見定める。 (宮崎厚志)

 

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