ひとつは、『Deus Ex Mankind Devided』から主人公アダム・ジェンセンの左腕を、さらにもう一つは『Deus Ex Universe』の世界観をモチーフとした多面的なデザインです。
イメージCGを見る限り、そのデザインは非常に印象的。アダム・ジェンセンモデルは、メカメカしくディテールに凝っており、オーソドックスなSF作品に出てくるロボットハンドっぽいものといえます。一方、Universeモデルはポリゴン風味の多面デザインで、より現代的なイメージと言えるかもしれません。
プロジェクトにはゲーミング用PC周辺機器のRazerも携わっており、今後E3やGamescomといったゲームショウにこれらのロボット義手を展示し、Razer製のウェブカメラ Stargazer と組み合わせたデモも計画しているとのこと。
もちろん本来の用途がロボット義手なので、ゲームに出てくるような火力・殺傷能力は装備していません。少なくとも腕を失った人たちにとっては、健常者にはできない究極のコスプレという新しい楽しみ方を提供するという点でも素晴らしい製品といえるかもしれません。
なお、Open Bionicsはゲームのデザインを採用する以前には子供向けに『アイアンマン』、『スター・ウォーズ』そしてなぜか『アナと雪の女王』のエルサ風のデザイン義手を製作しています。今回の『Deus Ex』も含め、これらの義手はすべて著作権者がデザインの無償使用を認めて製品化されたとのこと。またOpen Bionics の義手は3Dプリンターを用いて非常に安価に提供される特徴もあり、使用者の懐にもやさしくなっています。