『女子大生会計士の事件簿:山田真哉』物語を楽しみながら会計を学ぶ
みなさんこんにちは。
今回ご紹介するのは、会計の知識を物語から学べる小説です。
小難しい単語が並んで、読むのが退屈な専門書・参考書。
読んでいて面白くない本の内容って、なかなか頭に入ってきません。
楽しみながら何かを学べるなら、そっちの方がいいですよね。
資産を運用する際にも、必須とも言うべき会計学の知識。
ミステリ風味のストーリーと一緒に、学んでみませんか?
以下、裏表紙より一部引用
キュートな女子大生会計士・藤原萌実と入所一年目の新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で出くわす奇妙な事件。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン券詐欺などバラエティ豊かな謎を解くうち、会計の仕組み、会社の仕組み、そして経済の仕組みがみるみる分かる!
あらすじ:簿外入金・架空出金の話
全部で7つある章のうち、最初の1つ、<北アルプス絵はがき>事件をご紹介します。
この事件のテーマは、簿外入金・架空出金がテーマ。
平たく言うと、「裏金」です。
新米会計士補、柿本は、全国最年少で公認会計士試験に合格した女子大生、藤原萌実と共に、富山に来ていた。
2人は明日、中堅飲料水メーカー、製造工場の会計監査を行う予定になっている。
歓迎会の意をこめて、メーカー側から催された食事会の会計時、工場長が気になる言葉を発する。
「ここは、〈UK〉から払うぞ――」
この工場には裏金があると踏んだ柿本と萌実は、工場の帳簿を徹底的に調査する。
しかし、費用にせよ収益にせよ、目立っておかしな変動が無かった。
が、ひょんなことから萌実はUKが何の略なのか気付くと、謎が一気に解けていった。
はたしてUKとは一体!?
裏金か? 売掛金か? それとも……。
感想:初学者から中級者まで
会計学に興味があるけど、基礎の「きの字」もわからないという方でも理解できるように書かれています。
実はこの本、もともとは資格取得学校のTACによるフリーペーパーで出版されていたもの。
会計の知識が無い人に、会計学の楽しさを知ってもらうために書かれていたんです。
ですから、「会計とはなんぞや」という状態の方が、最初のとっかかりとして読むのにピッタリですよ。
会計初心者~中級者までは、ガッツリと楽しめる作品です。
私は過去に多少会計学をかじった人間(中級者レベル)ですが、しっかり楽しめました。
専門的知識を物語に落とし込んでくれると、理解しようとするモチベーションが上がります。
「浜村渚の計算ノート」も同じ手法で、数学の楽しさを伝えていますね。
数学に全く興味が無い人でも、すこし数学が好きになってしまう仕掛けになっています。
今回ご紹介した「女子大生会計士の事件簿」も、
あなたを会計好きにしてしまうパワーを持った本です。
スキルアップにも直結する会計学。
ここらで1度、学んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
会計学初学者~中級者まで、楽しく学べる1冊です。
難しい単語はかみくだいてわかりやすく説明してくれます。
だからといって、内容がチープになりすぎていない点も評価に値するポイントですね。
余談ですが、著者の山田さんは、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」の著者としても有名。
ご本人も公認会計士・税理士として、現役でご活躍中です。
わかりやすく、なお楽しめるこの作品、1読の価値がありますよ。
最後に
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日のオススメ本、いかがでしたか?
こんな時に読む本をお勧めしてほしい。などあれば、コメント等でお知らせください。私、とても喜びます。
読んだ感想などお聞かせいただければ、これもまた、とてもうれしいです。
ぜひ私と、読書体験を共有しましょう。
目的別おすすめ度
笑える本:★★☆☆☆ 2
自分を高める本:★★★★☆ 4
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