裁判員へ声かけは２人組 １人は工藤会系の元暴力団員6月9日 15時50分

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北九州市に本部を置く特定危険指定暴力団、工藤会系の暴力団幹部の事件を審理した裁判員が、被告の知人とみられる男から「よろしく」などと声をかけられた問題で、声をかけた男は２人組で、このうちの１人は工藤会系の元暴力団員だったことが警察への取材で分かりました。警察は裁判所から告発を受け本格的に捜査する方針です。

先月、福岡地方裁判所小倉支部で工藤会系暴力団幹部の殺人未遂事件を審理した複数の裁判員が、裁判所を出た直後に被告の知人とみられる男から「よろしく」などと声をかけられました。裁判員法では、裁判員に依頼をしたり脅したりする行為が禁止されていて、裁判所は予定していた判決の期日を取り消したほか、裁判員のうち４人が辞退しました。
関係者によりますと、裁判員に声をかけた男はいずれも被告と知り合いの２人組で、このうちの１人は工藤会系の元暴力団員だということです。男らは裁判員に対し、「裁判員ですよね、顔覚えてますよ」などとも話しかけていたということで、いずれも警察に対し、声をかけた行為を認めているということです。
警察は裁判所から告発を受け本格的に捜査する方針です。