不正引き出し事件 悪用された顧客情報は約3000件

不正引き出し事件 悪用された顧客情報は約3000件
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全国のコンビニエンスストアなどのATMで偽造されたクレジットカードが一斉に使われ、現金18億円余りが不正に引き出された事件について、警察庁の金高長官は定例の記者会見で、偽造カードに悪用された顧客情報はおよそ3000件に上ることを明らかにしたうえで、「犯行の組織性と国際性を強く推認させる」と述べ、海外の捜査機関とも情報交換を行うなどして捜査を進める方針を示しました。
この事件は、先月15日、全国の17都府県のコンビニエンスストアなどにあるATMで偽造されたクレジットカードが一斉に使われて、現金およそ18億6000万円が不正に引き出されたものです。
これについて、警察庁の金高長官は9日の定例の記者会見で、偽造カードに悪用された南アフリカの銀行の顧客情報はおよそ3000件に上ることを明らかにしました。そのうえで、「短時間のうちに広域的に、極めて多数のATMを使用して一斉に行われているうえ、海外の大量のデータが使われるなど、犯行の組織性と国際性を強く推認させる」と述べ、ICPO=国際刑事警察機構を通じて海外の捜査機関とも情報交換を行うなどして、全容解明に向け捜査を進める方針を示しました。