CREDIDIMUS CARITATI

このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げる--  聖伝のカトリック信仰を守り抜いたルフェーブル大司教の伝記

復活の徹夜祭の有名なエクスルテット(EXSULTET)の日本語訳を紹介します

2010年04月17日 | カトリックとは
アヴェ・マリア!

 愛する兄弟姉妹の皆様、

 もう復活祭は過ぎてしましました。
 天主様のお計らいで、17年、毎年、復活の徹夜祭の有名なエクスルテット(EXSULTET)【別名「復活の賛歌」】を歌うことを許されています。実に、「それは、私の功徳によるのではないがこの私を聖職者の数の中にかたじけなくも入れ給うた方が」お計らいになって下さっていることで、天主様に心から感謝します。
 その内容は、とても美しく、すばらしく、歌いながら、感動して涙が自然とあふれ出るほどです。そこで、愛する兄弟姉妹の皆様にこの内容(私の作った日本語訳)をご紹介します。もとになるラテン語は、1962年版のローマ・ミサ典書です。

「従って、臨席のあなたたち、いとも愛する兄弟たちよ、
この聖なる光のいとも驚くべき輝きへと、全能の天主の憐れみを
私たちとともに、請い求めよ、と私はお願い申し上げる。」



天の天使たちの群れよ、すでに喜び踊らんことを、
天主の神秘らよ、喜び踊らんことを、かくも偉大な王の勝利のために救いのラッパを響かせんことを!

地も喜ばんことを、かくも大いなる閃光を放ち、
永遠の王の輝きに照らし出され、全地球は邪悪を失ったと感じるが良い。

かくも大いなる光の輝きに飾られた母なる教会も喜ばんことを、
諸民族の大きな声でこの部屋は喜ぶが良い。

従って、臨席のあなたたち、いとも愛する兄弟たちよ、
この聖なる光のいとも驚くべき輝きへと、全能の天主の憐れみを
私たちとともに、請い求めよ、と私はお願い申し上げる。

それは、私の功徳によるのではないがこの私を聖職者の数の中にかたじけなくも入れ給うた方が、御自分の光の輝きを注入し給い、
この蝋の賛美を満たすことを完成し給うためである。

V/ 主は、あなたたちと共に
R/ またあなたの霊と共に
V/ 心を上に挙げよ
R/ 我らは主へ挙げ奉る
V/ 我らは主なる我らの天主に感謝しよう
R/ それはふさわしく正しいことなり。

目に見えない聖父なる全能の天主とその御一人子私たちの主イエズス・キリストを心をこめて愛情を尽くして声の役務により賛美を響かせることは、実にふさわしく正しいことなり。

イエズス・キリストは、私たちのために永遠の聖父にアダムの罪の負債を支払い、いにしえの負債帳を尊き血潮で破り引きちぎった。

これこそ実にパスカの祭りである。この祭りにおいて本当のあの子羊は屠殺され、その血によって信者たちの家の入り口は聖別される。

この夜こそ、御身が、エジプトから導き出された私たちの祖先であるイスラエルの子らが、紅海を乾いた足跡をのこして渡るようになし給うた夜である。

故に、この夜こそが、罪人たちの暗闇を光る雲の柱で輝かせて清めた夜である。

この夜こそが、今日、全世界で、この世の悪習と罪の邪悪とから区別されたキリストを信じる者たちを、聖徳と結びつけ、聖寵を再び与える夜である。

この夜こそが、死の鎖を打ち壊し、キリストが勝利者として地獄から上った夜である。

私たちが生まて来たことは、キリストによって贖われなかったなら、いかなる利益もなかった。

おお!御身の私たちに対する何と驚くべきかたじけなき優しさよ!
おお!評価しきれない愛徳の深さよ!御身が奴隷を買い戻すために、御身は御自分の子を渡し給うた!

おお!キリストの死によってそれが破壊されるために、確かに、アダムの罪は必要であった。
おお!かくも偉大でかのような贖い主をいただけるとは、何と幸せな罪であったか!
おお!じつに幸せな夜である、この夜だけがキリストが地獄からよみがえり給うたその時と時間を知ることが出来たのだから!

この夜こそ、聖書に記されている夜であり、「夜が真昼のように照らし出されるであろう、私の甘美さにおける私の照らし出しの夜」と。

故に、この夜の聖化は、極悪を逃げ去らせ、罪を浄め洗う、また失った者たちに無罪を返し、悲しむ者たちには喜びを戻す。
憎しみを追放し、心の一致をもたらし、おごり高ぶる者を低める。

故に、この夜の恩寵において、聖なる父よ、この荘厳な蝋の奉献において、蜜蜂の働きから役務者の手を通して、神聖にして犯すべからず教会が御身に捧げるこの夕の賛美のいけにえを受け入れ給え。

しかし、既に天主への誉れのために火が付けられたこの蝋の柱の予告を私たちは知っている。これは、部分には分けられるかもしれないが、光に変わった部分の損失はない。火は、母なる蜂がこの貴重な明かりの材料を運んだ融けた蝋によって養われる。

おお、実に幸せな夜よ、エジプト人たちから奪い取り、ヘブライ人たちを豊かにした夜!この夜において地上のものは天上のものに、人間的ものは天主的ものに結びつく!

従って、主よ、私たちは御身に祈る。御身の御名の名誉のために聖別されたこの蝋が、この夜の邪悪を破壊するために、壊されずに守られるように。そして甘美な香りを受け入れ給い、天上の光に混ざり合わされるように。明けの明星がその炎を見いだすように。私は言う、つまり、かの沈むことを知らない明けの明星、キリストのことである。地獄から再び戻ってきた、平和の内に人類を照らしだしたかのキリストである。

従って、主よ、私たちは御身に祈願する。私たち御身のしもべたちと全ての聖職者、いとも敬虔な民を、至福な私たちの教皇ベネディクトおよび私たちの司教 N. と一つに、平和な時が与えられて、この復活祭の喜びにおいて、御身が堅い守りにおいてかたじけなくも君臨し、統治し、保存し給わんことを。

さらに、私たちを権力をもって統治する人々をご覧になり、御身のえもいわれぬ優しさと憐れみとの賜で、彼らの考えを正義と平和へと導き給え。それは地上の業から天上の祖国へと御身の民と共に彼らが到達することが出来るためである。

御身と共に聖霊との一致において代々に至るまで生きかつしろしめし給う御身の御子、私たちの同じ主イエズス・キリストによりて、

R/ アメン


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PRAECONIUM PASCHALE


Exsúltet iam angélica turba cælórum: exsúltent divína mystéria: et pro tanti Regis victória tuba ínsonet salutáris.

Gáudeat et tellus, tantis irradiáta fulgóribus: et ætérni Regis splendóre illustráta, tótius orbis se séntiat amisísse calíginem.

Lætétur et mater Ecclésia, tanti lúminis adornáta fulgóribus: et magnis populórum vócibus hæc aula resúltet.

Quaprópter astántes vos, fratres caríssimi, ad tam miram huius sancti lúminis claritátem, una mecum, quæso, Dei omnipoténtis misericórdiam invocáte.
Ut, qui me non meis méritis intra Levitárum númerum dignátus est aggregáre, lúminis sui claritátem infúndens, cérei huius laudem implére perfíciat.

V/ Dóminus vobíscum.
R/ Et cum spíritu tuo.
V/ Sursum corda.
R/ Habémus ad Dóminum.
V/ Grátias agámus Dómino Deo nostro.
R/ Dignum et iustum est.

Vere dignum et iustum est, invisíbilem Deum Patrem omnipoténtem Filiúmque eius unigénitum, Dóminum nostrum Iesum Christum, toto cordis ac mentis afféctu et vocis ministério personáre.

Qui pro nobis ætérno Patri Adæ débitum solvit, et véteris piáculi cautiónem pio cruóre detérsit.

Hæc sunt enim festa paschália, in quibus verus ille Agnus occíditur, cuius sánguine postes fidélium consecrántur.

Hæc nox est, in qua primum patres nostros, fílios Israel edúctos de Ægypto, Mare Rubrum sicco vestígio transíre fecísti.

Hæc ígitur nox est, quæ peccatórum ténebras colúmnæ illuminatióne purgávit.

Hæc nox est, quæ hódie per univérsum mundum in Christo credéntes, a vítiis sæculi et calígine peccatórum segregátos, reddit grátiæ, sóciat sanctitáti.

Hæc nox est, in qua, destrúctis vínculis mortis, Christus ab ínferis victor ascéndit.

Nihil enim nobis nasci prófuit, nisi rédimi profuísset.
O mira circa nos tuæ pietátis dignátio!
O inæstimábilis diléctio caritátis: ut servum redímeres, Fílium tradidísti!
O certe necessárium Adæ peccátum, quod Christi morte delétum est!
O felix culpa, quæ talem ac tantum méruit habére Redemptórem!
O vere beáta nox, quæ sola méruit scire tempus et horam, in qua Christus ab ínferis resurréxit!

Hæc nox est, de qua scriptum est: Et nox sicut dies illuminábitur: et nox illuminátio mea in delíciis meis.

Huius ígitur sanctificátio noctis fugat scélera, culpas lavat: et reddit innocéntiam lapsis et mæstis lætítiam. Fugat ódia, concórdiam parat et curvat impéria.

In huius ígitur noctis grátia, súscipe, sancte Pater, laudis huius sacrifícium vespertínum, quod tibi in hac cérei oblatióne solémni, per ministrórum manus de opéribus apum, sacrosáncta reddit Ecclésia. Sed iam colúmnæ huius præcónia nóvimus, quam in honórem Dei rútilans ignis accéndit.

Qui, lícet sit divísus in partes, mutuáti tamen lúminis detrimenta non novit. Alitur enim liquántibus ceris, quas in substántiam pretiósæ huius lámpadis apis mater edúxit.

O vere beáta nox, quae exspoliavit Aegyptios, ditavit Hebraeos! Nox, in qua terrénis cæléstia, humánis divína iungúntur!

Orámus ergo te, Dómine, ut céreus iste in honórem tui nóminis consecrátus, ad noctis huius calíginem destruéndam, indefíciens persevéret. Et in odórem suavitátis accéptus, supérnis lumináribus misceátur. Flammas eius lúcifer matutínus invéniat. Ille, inquam, Lúcifer, qui nescit occásum. Ille, qui regréssus ab ínferis, humáno géneri serénus illúxit

Precamur ergo te, Domine: ut nos famulos tuos, omnemque clerum, et devotissimum populum: una cum beatissimo Papa nostro Benedicto et Antistite nostro N. quiete temporum concessa, in his paschalibus gaudiis, assidua protectione regere, gubernare, et conservare digneris.

Respice etiam ad eos, qui nos in potestate regunt, et, ineffabili pietatis et misericordiae tuae munere, dirige cogitationes eorum ad iustitiam et pacem, ut de terrena operositate ad caelestem patriam perveniant cum omni populo tuo.

Per eumdem Dominum nostrum Jesum Christum Fílium tuum : qui tecum vivit et regnat in unitate Spiritus Sancti Deus :

Per omnia sæcula sæculórum.

R/ Amen.

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ローマ・ミサ典書1962年版のExsultet の MP3 (Fr Thomas Onoda)
2010-04-17 15:11:22
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

ローマ・ミサ典書1962年版のExsultet の
MP3は、以下にあります。

http://wdtprs.com/blog/podpress_trac/web/3155/1/080320_1962MR_exsultet.mp3

ご参考までに。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

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