米政府、捜査に協力
【ワシントン西田進一郎】アーネスト米大統領報道官は6日の記者会見で、沖縄で起きた米海軍2等兵曹による飲酒運転事故について「米国はこのような事故が起きたことを誠に遺憾に思う。負傷した人たちとその家族にお見舞いを申し上げる」と述べた。米政府として捜査に全面協力し、日本に駐留する国防総省の軍人・文民が最も高い規範で行動するようできる限りのことをすると強調した。
在沖縄米軍は、元米海兵隊員の軍属が死体遺棄容疑で逮捕されたことを受けた綱紀粛正策として、5月27日から6月24日まで沖縄県の米軍施設内に居住する軍人の基地外での飲酒と宿泊を禁じていた。しかし、期間中の今月4日、嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属の海軍兵士が酒酔い運転で2人にけがをさせる事故を起こし道交法違反容疑で5日、逮捕された。
国防総省のクック報道官は6日の記者会見で、「週末に沖縄で大変に不幸な事故があった」と説明。在日米海軍が日本に駐留する全海軍兵士に当面一切の飲酒を禁止するなど新たな綱紀粛正策をとったことを挙げ、「兵士たちに、自分たちの行動がアジアの安全と安定に極めて重要な日米同盟にどう影響するかを理解させることで、将来の事故防止に資するものだ」と語った。