高取ヒデアキさんインタビュー
高取さんは、「アニぱら音楽館」では「すっかりお馴染み」という感じですね。
いやいや、もうおかげさまで(笑)。
前回は約1年半前の「特撮ソングSP」への出演でした。今回の収録は「動物戦隊ジュウオウジャー特集」のようになりましたが、ご感想はいかがでしたか?
いやー、やっぱり今回の「動物戦隊ジュウオウジャー」はすごくヘヴィな曲なので、とても緊張を……ホントにいつもより緊張しました。僕がやっているバンド・Z旗と一丸となって作った曲なので、できるだけ丁寧に再現したいという思いが強いだけに緊張しました。
今回高取さんが「ジュウオウジャー」のオープニング主題歌を担当されると聞いて意外に思ったのが、オープニング主題歌は2002年の「ハリケンジャー参上!」以来ですね。
そうなんですよ、14年ぶりになるんですよ。
毎年、Project.Rや挿入歌などでなにかしら参加されていますから、「オープニング主題歌となるとこんなに久しぶりなのか」と、ちょっと驚きました。
楽曲を提供するだけだったりもありますし、挿入歌もだいたい歌っていたりするので、必ず何かしら関わっていましたし、エンディング主題歌は「獣電戦隊キョウリュウジャー」などで関わらせて頂きましたが、オープニング主題歌となると、こんな久しぶりになるんですね。
その久々となったオープニング主題歌「動物戦隊ジュウオウジャー」。作曲も高取さん自ら手がけられたそうですね。聞き所などがあれば教えてください。
みなさんの反応を見ていると、歌詞で「イーグル、シャーク」ときたら「パンサー」と来るだろう、みたいな(笑)。そこに「ライオン」がくる。「太陽戦隊サンバルカン」世代の方はツッコミを入れたくなる(笑)。でも子どもたちは「ライオンだぁ!」みたいな。ディスカッションじゃないですけど、親子でそういう話をしてくれたら嬉しいなぁと思います。あとは全体、フルサイズで物語性を出していますので、そのあたりもぜひ聞いてもらいたいです。あと今回はレッドが「イーグル」なので、飛びたいというか、飛翔感を表現しました。
冒頭のおたけびから始まり、アフリカ大陸の雄大さのようなイメージを受けました。でも、サビに入ると戦隊ソングらしい熱さも感じられます。
あのおたけび、「あああ~!」というのも、ある意味「バンバラバンバンバン!」(秘密戦隊ゴレンジャー)じゃないんですけど(笑)、つかみとして突如おたけびから入るという。正直「ゴレンジャー」を意識した部分はありますし、中盤ではメンバーの名前を呼びますが、「魔法戦隊マジレンジャー」でもBメロでそれぞれの名前を呼ぶところがありましたけど、そういう主題歌の長い歴史を加味して「俺節で作曲」しました。
これぞ特撮ソング、というような仕掛けが。
そうですね、戦隊ソング、戦隊シリーズの王道を目指した楽曲です。
続いてもう1曲、ゲストの大西さんに、atsukoさん、織田かおりさんとのセッションになりました「スーパー戦隊 ヒーローゲッター」。こちらは……大変楽しいですが忙しい楽曲ですね。
ホントそうなんですよね(笑)。オリジナルでは13人が参加しているんですけど、全員揃って歌ったことはレコーディング以降ないんじゃないかな? 年に1回くらいはイベントで歌うんですけど、自分のパート以外が楽しみなんですよ(笑)。忙しいし難しい、結構プレッシャーがかかる楽曲なんですが、歌いきった時の達成感もあるので、楽しいですね。
ステージを拝見していて、歌い終えた時にみなさんがステージ上で「良かった~!」と喜んでいたのが、まさに難易度の高さを表していたような(笑)。
そうですね(笑)。自分がつっかえちゃったら、他のみんなの分を台無しにしちゃいますから。
トークパートでお話がありましたが、今の子どもたちが「海賊戦隊ゴーカイジャー」を見て、古い作品についても知っていったというのが興味深かったです。「ヒーローゲッター」の歌詞を聞いていても、自分が昔見ていた作品については頭に蘇ってきました。
あとは「スーパー戦隊シリーズ」はおもちゃとも連動していますよね。「ゴーカイジャー」の時は「ゴーカイチェンジャー」というレジェンドヒーローに変身できるアイテムがあって、ゴーカイジャーは過去の35戦隊分を持っているワケですよ。それを見ているファンは、自然と昔のヒーローをリスペクトするし、子どもたちが欲しがるアイテムにもなっていました。本当に、あそこで流れが変わったな、と感じましたね。古い曲を歌っても、子どもたちが付いてきてくれるようになりました。
昔の作品ですと、今と違ってDVDを入手しにくかったりで、触れる機会も少ないんでしょうね。
でも、みんなDVDなどで見て、掘り下げてきてるなって感じはしますよ。動物系が好きな子は、動物系の戦隊を見返していたり。
忍者系とか、車系とか色々な系統がありますよね。トークの話題からもうひとつ、水木一郎さんが中心となっての「アニソン登山部」のお話も。思ったよりも本格的な登山で驚きました。
もちろん安全第一なんですけどね アニキは本当にお元気ですし、みんなでワイワイ登るのは楽しいですよ。でも、どんどんハードルが高くなってきているんで、装備もみんなしっかりとしたものを揃えています。
トークコーナーでGeroさんが言っていましたが、高尾山で標高1000メートルも行っていないのに、3000メートル級に登るとは! 高尾山に3回登ってもまだ足りないという。
高尾山って何メートルでしたっけ、ちょっと調べておいて欲しいんですけど(※高尾山は標高約599メートル)。でもね、結構登れちゃうもんなんですよね、不思議と。みんなでしょうもないギャグを言って、笑かし合いながらとか、歌いながら、とか(笑)。
歌いながらとは、豪華なメンバーの合唱ですね(笑)。
アニキと合唱ですから、光栄ですよ(笑)。もちろん安全第一で登っていますからね?
くれぐれも、お怪我のないようにお願いします。それでは、近日中に決定しているイベント等がアレば教えて下さい。
「動物戦隊ジュウオウジャー」のリリースイベントが目白押しで、各地に行かせていただきます。詳しくは公式HPでチェックしてみてください! CDもそうですけど、バンド(Z旗)の方でも「ジュウオウジャー」は演奏していきますので、子どもたちに生のバンド演奏で聞いてもらいたいな、とも思っています。
それでは最後に、番組をご覧の視聴者にメッセージをお願いします。
今回は「アニソンライブラリー」という、恐ろしい罰ゲームが用意されていました(笑)。14年経つとこんなに人は変わるのか、というのも含めて楽しんでいただきたいと思いますけど……SNSには上げないでくださいね(笑)。ホントにあれ、放送しても大丈夫なんですか!? ということで、ありがとうございました!