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 留萌市議会の野崎良夫議長らが8日、同じJR留萌線沿線の沼田町、深川市、秩父別町の正副議長を訪ね、同線深川―留萌間の存続に向けた協力を呼びかけた。留萌―増毛間の12月廃線が決まり、赤字の残り区間も廃止対象となることへの危機感が地元にはある。

 昨年8月にJR北海道が留萌―増毛間の廃止方針を提示した直後に留萌市議会は「留萌線検討対策会議」を組織。増毛町と留萌市が受け入れ容認の判断を決めた後の今年5月には、深川―留萌間の廃線阻止をめざす「留萌線対策会議」に衣替えし、市や沿線の他議会と連携を図ることにした。

 野崎議長は村上均副議長とこの日、3市町すべてを留萌線の列車で回り、深川市では長野勉議長らに「近い将来(廃線の話が)必ず出てくると思う。対処の知恵を出し合いたい」と訴えた。両議長ともJR北の経営の厳しさに理解を示し、乗車率向上に向けた具体策を共同で出す考えで一致。

 野崎議長は取材に対し、JR北とも乗車率向上について協議したい考えを示した。(渡辺康人)