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 オーストリアの右翼政党・自由党は8日、リベラル派の「緑の党」元党首ファンダーベレン氏(72)が辛勝した5月のオーストリア大統領選で開票に不正があったとして、憲法裁判所に異議申し立てをした。自由党は下院第3議長のホファー氏(45)を擁立し、得票率わずか0・7ポイント差で敗れた。

 同党が不正があったと主張するのは、投票翌日に行われた不在者投票分の開票。その6割以上の57万票について不当に無効票とされたり、選挙管理委員会の到着前に開票されたりした、と主張している。ホファー氏は当日投票分の開票ではリードしていたが、不在者投票分の開票で逆転された。

 同氏とファンダーベレン氏との票差は約3万票。自由党支持者の間で「不在者投票の不正」を追及すべきだとの声が高まっていた。(ウィーン=喜田尚)

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