「フロレス原人」は小さく進化

国立科学博物館が英誌に発表

画像身長1メートル程度の実物大に復元されたフロレス原人の人形。後方はフロレス島の小型のゾウや大型の鳥類(国立科学博物館提供) インドネシア・フロレス島に生息した小型人類として知られる「フロレス原人」は、より大きな原人から70万年前までに小さく進化したとする研究結果を、国立科学博物館などのチームが9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 フロレス原人は10万~6万年前に生息していた身長約1メートルの人類。それより以前にアフリカやアジアにいた原人は身長160~180センチと大柄で、フロレス原人は際立って小さい人類とされる。

 チームは14年、フロレス島の盆地にある約70万年前の地層から下顎や6本の歯の化石を発見した。歯はフロレス原人より原始的で、約100万年前のジャワ原人と似ていた。

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