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最終更新:2016年6月8日(水) 18時52分

ファンの男に刺され重体の女子大学生、意識回復 脳の機能も異常なし

 芸能活動をしていた女子大学生がファンの男に刺され意識不明となっていましたが、意識が回復したということです。脳の機能に異常がないとのことで、募金活動を始めていた音楽仲間たちも復活を願っています。

 「真由ちゃん、真由ちゃん」

 事件の3日後、港区のライブハウスに集まる冨田真由さん(20)のファンや音楽仲間たち。募金箱を作り、少しでも早い回復を願っていました。

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 「冨田さんはこちらの病院に運ばれ、意識不明の状態が続いていましたが、1週間くらいほど前から音に反応するようになったということです」(記者)

 冨田さんは、現在も「面会謝絶」で治療を行っていますが、刺された傷は心臓には達しておらず、脳の機能にも異常はないということです。

 一緒にボイススクールに通っていた男性は・・・

 「不安だったので、何でもいいので話したい。また元気な声を聞きたい」(ボイススクールの知人)

 冨田さんの無事を願う募金箱、10万円が貯まりました。

 「あっという間に10万円近く入っている。久しぶりにうれしいニュースでした」(ライブを開催した飲食店店長)

 警視庁は今後、冨田さんの健康状態が良くなってから当時のいきさつについて事情を聴く方針です。

 今年1月、ライブハウスの客席で冨田さんの歌声を聞いていた岩埼容疑者。

 「プレゼントを送り返されて恥をかかされた」「冨田さんと結婚したかった」(岩埼容疑者)

 取り調べに対しこう供述しているということです。

 東京地検立川支部は、9月5日まで鑑定留置を行い、刑事責任能力の有無を調べています。

 事件を防ぐことはできなかったのでしょうか?事件前、冨田さんは警察署を訪れ、岩埼容疑者からのツイッターなどへの執ような書き込みについて相談していました。しかし、警視庁は「切迫性がない」として、本部の専門部署に報告を上げていなかったということです。また、冨田さんの携帯番号を「110番緊急通報登録システム」に登録していましたが、冨田さんから通報があった際、現場の位置情報を確認せず、警察官の到着が遅れるミスもありました。警視庁は今回の対応を検証し、公表することにしています。(08日17:07)

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