2016年4月に転職しました。今まで2回転職をしており、1回目に比べて、転職スキルも伸びている実感があります。
そんなわけで、自分がどういうアピールをしてきたか書いてみたいと思います。
まず職務経歴書
まずは職務経歴書です。書類面接を通らなければ話になりませんので、ここは安定した質の経歴書を作り、いい印象を与えましょう。
職務経歴書で検索すると、色々サンプルが見つかると思うので、ここで提示したものに従う必要はありませんが、そんな悪い印象は取られなかった記憶があるので、良かったら使ってみてください。
特にここで述べるフォーマットは外資系の英文レジュメと同じフォーマットなので、英訳すれば、外資系でも使えるという利点があります。
全体の流れとしては、
- 3行ほどの要約
- 直近の実績から、どういうことをやってきたかを箇条書きでまとめる
- 学歴、ブログなど、細かいアピール
という感じでA4で1枚に収まる程度の量にしました。
読みにくかったり、文字が多いものは印象が悪いので、分かりやすく適度な分量でまとめましょう。
要約
要約はシンプルに3行ほどでまとめます。
たとえば、
- 自分はどういうことに興味を持ったり、やってきていて
- どういう理由で転職したくて
- 何が強みなのか
という感じです。
具体的に書くと、
- サービスの開発で、立ち上げ含めインフラ・アプリともに5年やり
- 世界で戦っている国際的な企業で働きたく
- 立ち上げ時の過去の実績を生かし、御社の成長期で、インフラ面でもアプリ面でも、改善していける
みたいなこれから書くことについて、簡単な概要を書きます。嘘をつかなければ、多少盛っても大丈夫でしょう。
自分はこう頑張れる、こういう点で貢献できると伝えることが大事です。
実績
何よりも過去の実績が大事です。ここの項目が全てと言っても過言ではありません。
たとえば、僕の場合はこんなことを書きました。
- 新規サービスのChefのレシピを最初から構築
- MHA導入によるMySQLサーバの冗長化
- Big-IPの操作をするクライアントをPythonで実装
こういうのを直近の会社で15個ぐらい書きました。
気をつけた点としては、
- 単なる改修とかは一切書かない。細かいことは書かない
- インフラの実績を書きつつ、コードも書いてることをアピール
- どこの会社でも困ってそうなことに対して、ちゃんと行動・対策してきた実績があることを伝える
- 古い実績よりも、最近の実績の方を多めに書く
このようなことを書くことで、この人を採用したら、ちゃんと改善してくれそう、問題を解決してくれそうという印象を与えることに専念しました。
特にインフラなのにコードも書き続けているというのは、色々な会社で印象が良かった記憶があります。
希少価値を出していくといいかもしれません。
その他
最後に学歴、ブログ、Github、発表など、アピールできそうなことを、書きましょう。
そんな多く書く必要はなく、見てくれたら嬉しいなぐらいの温度感で書いておくとよいでしょうね。
面接対策
書類はあとは通ることを祈りましょう。
うまくいけば、リクルーターやHRなどから、連絡があるでしょう。
ここからは、面接対策です。
印象
まず、髪の毛や服装は綺麗にしましょう。
清潔感がない人は、あまり一緒に働きたいとは思われないでしょう。
美容院にいって、サッパリ短く切ってもらい、服装はヨレヨレにならない服装、自信がなければ友達に見てもらって、いい印象を与えましょう。
よくある質問
さて、面接です。
まずはよくある質問の答えを考えましょう。たとえば、こんな質問がよくされるでしょう。
- なぜ弊社を選んだのですか
- ここまでやってきたことを簡単に述べてください
- この開発(上記で述べたやったこと)では、具体的に何をしたんですか
- ◯を導入したのはなぜですか
- ◯◯社は◯年でやめていますが、なぜやめたんですか
- 長所・短所を教えてください
- 最近気になる技術はありますか
このあたりをちゃんと答えられるようにしましょう。
たとえば、弊社を選んだ理由を聞かれたら、どこでも同じ答えではなく、その会社だから通じる答えにしましょう。
世界で戦っていて、至る所で発表している優秀なエンジニアが多いとか、◯◯のやり方に惹かれて、そういうことをしてる人たちと一緒に働きたいとか。
何かを導入した理由を聞かれたら、上司に言われたからとかではなく、◯◯の点で改善が必要で、それに見合っていたのが◯◯だったなど。
やめた理由を聞かれたら、マイナスな考えじゃなく、◯◯の点でステップアップをはかり、成長したいとか、◯◯を実現したいので、そこでは厳しかったとか、質問してきている企業に繋がる答え方をしましょう。
長所はインフラだけでなくアプリの実装もやってるとか、休日趣味でアプリ作ってるとか、実装だけじゃなくて、人との調整もやってきたとか、職務経歴書で書いたいいポイントを伝えましょう。
欠点は伝え方が難しいですね。モチベーションに差があるとか、調整が苦手とか、朝が苦手とかだと、マイナスばかりが強調されてしまい、いいイメージがないですね。
代わりに、なかなか人に聞けず自分で頑張ってしまうとか、翻訳サイトを使わないと英語がちょっと苦手とか、そういう弱点なら、見方によっては頑張ってると見られそうな、少しでもよく見える点を考えましょう。
技術試験
エンジニアであれば、ここも避けては通れないでしょう。
職種によって質問内容は違うでしょうし、オンラインとオンサイトでも内容は違うでしょう。
なので、幅広くやる必要があると思います。
まず抑えたい技術は、
- TCP/IPのフロー。3wayハンドシェイクなどのフロー
- それらのフローでよく問題になること
- HTTPなどのよく使うプロトコルの理解。ステータスコードとかレンダリングとか
- データ量が増えてきたときの対応
- サービスで負荷が高まったときに、どう調査するか
- リストの各種実装
- 探索の種類
- ウェルノウンポート
- 計算量
- 境界値を抑えたテスト設計
このあたりは、どの会社で出てもおかしくない印象があります。
完璧ではなくても、ある程度知ってる、過去やってきたことを伝えないといけないでしょう。
「何か聞きたいことはありますか」という質問
どの会社でも、どの面接でも必ず聞かれるでしょう。
一つも質問がないと、興味がないと思われかねませんので、最低2つは用意しておきましょう。個人的には4つぐらいあってもいいかなと思うぐらいです。
たとえば、以下のような質問はどうでしょうか。
- なぜこの応募が今オープンになっているのでしょうか
- エンジニアは何人ぐらいいるでしょうか
- どういったプロダクトを使ってるでしょうか
- 社員の仲はよいでしょうか
- 現在この部門に力を注いでいるようですが、他の部署はどうでしょうか
- どういったエンジニアが評価される傾向にあるでしょうか
給料とかの生々しい話でなければ、なんでもいいと思うのです。
個人的にはなぜこの応募がオープンになっているのかを尋ねるのは好きで、人が足りないからとか、こういう人と働きたいから募集をかけたとか、今こういう新しいことしたいから募集をかけたとか、色々話を引き出すことができます。
ネットで調べるだけでは分からないことも聞けるので、こういう機会を大事にできるといいですね。
また、役員面接の段階までになったら、質問内容も変えましょう。
- 現在規模拡大中で、人員がすごい勢いで増えていると思いますが、問題は出てきていますか、何か対策はしてますか
- この部分で、ユーザのキャッシュが使えてない状況がありますが、何か新しい手は考えているのでしょうか
- こうしたほうがいい気がするのに、この部分はなぜ、こういう仕組みになっているのでしょうか
- 会社全体でこの部門に力を注いでいるようですが、他のサービスの状況はどんな感じでしょうか
組織だったり、プロダクトについてなど、大きめの話ができると、話が引き出せる気がします。
終わりに
ここまで色々述べてきましたが、A社で評価されるポイントが、B社では評価されないときもありますし、転職は運や相性も大きいように感じます。
なので、ここで書いたような準備をちゃんとしたなら、あとは何社も受けて、話を聞き、合う会社を探すしかない気がします。
一度転職してしまうと、なかなか簡単にはやめにくいでしょうし、だからこそ一回の転職にちゃんとエネルギーを注ぎ、良い環境を選択していただければと思います!
お互いがんばりましょう!ではでは!