舛添知事 一般質問で答弁 代表質問とほぼ同じ内容
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東京都の舛添知事の政治資金などを巡る一連の問題で、都議会では8日、一般質問が行われていて、舛添知事は、さまざまな指摘に対して7日の代表質問とほぼ同じ内容の答弁を繰り返したうえで、引き続き職務に専念したいという考えを改めて強調しました。
都議会では7日の主要会派による代表質問に続き、8日午後1時から少数会派も含めた一般質問が行われています。
この中で、自民党の来代勝彦議員は「疑惑の総合商店と言わざるをえない。せこい言い訳ばかりで、人間性にも疑問を持たれる結果となった」として、今回の問題の道義的責任について問いただしたのに対し、舛添知事は「ことばを尽くし説明責任を果たせていない現状を真摯(しんし)に反省している。強くみずからを戒め、問題に対応していくことが、道義的責任を果たす第一歩だと思う」と述べ、都議会で説明責任を果たし、引き続き職務に専念したいという考えを改めて強調しました。
自民党の田中豪議員は「地元を回れば知事の不支持率は100%だ。弁護士の声ではなく、都民の厳しい声にこそ謙虚に耳を傾けるべきだ」と指摘したのに対し、舛添知事は「都政について真摯な議論を行うべき都議会で、私の問題に多くの時間を割く事態を招いたことをおわびしたい」と述べたうえで、「プライドが高いとか過ちを認めないなどと批判を受けたこと自体、誠に恥ずかしく、都民と誠実に向き合えなかったことを猛省し、初心に返り謙虚に努力したい」と述べました。
公明党の高倉良生議員は「大量に購入した美術品は、政治団体を使った資産隠しではないか。知事の信頼は地に落ちているので、出処進退はみずから明らかにすべきだ」と問いただしました。これに対し、舛添知事は「私物の絵画と政治資金で購入したものは明確に分けて管理している。秘密裏に私物化するという意識はなく、信じていただきたいと言うほかない。批判を招かないよう、一つ一つを確認し、その内容と保管場所を明らかにすることについても対応していきたい」などと述べました。
共産党の大島芳江議員は「都民は潔く辞職することを求めている」と述べたうえで、「家族で泊まった千葉県のホテルの代金を会議費として支出していたのは、虚偽記載ではないか」などと問いただしました。これに対し、舛添知事は「会議は旅行先といえども、政治的に重要な意味を持つことから、収支報告書に記載したが、今となっては常識から外れていて、深く反省したい」と述べました。また、公用車に家族を乗せたことはないのかと問われたのに対し、舛添知事は「園遊会や在京大使主催の懇談会、音楽鑑賞などの文化行事や夕食会などに家族を伴って出席する際には同乗させたことがある。いずれも都知事として招待され、家族も招待されたと認識している」と説明しました。
民進党の中村洋議員は「都民がこれほどまで怒りを募らせている理由を分かっているのか。弁護士の調査で免罪符を得たと考えるのは間違いだ。潔く身を処し、都政を停滞させないでほしい」と問いただしたのに対し、舛添知事は「調査結果を踏まえ、都民から理解を得られるようしっかり改めていきたい。都政のさらなる発展に尽くし、成果を挙げることで、一歩一歩、理解を得ていきたい」と述べました。
さらに自民党の木村基成議員が「日本全国で吹く大風を認識して、早急に結論を出していただきたい。あなたは政治家でしょう。政治家だったら出処進退でしょ」などと、舛添知事に顔を向けて厳しい口調で今回の問題の責任を追及したのに対し、舛添知事は「私のことばが届かなくなって、都政の停滞を招いていることを心からおわび申し上げたい。都民生活の向上に向けて再び走り出すことができるよう地道に努力していきたい」と述べました
各会派が説明が不十分だなどと厳しく追及しましたが、舛添知事はさまざまな指摘に対して、7日とほぼ同じ内容の答弁を繰り返したうえで、引き続き職務に専念したいという考えを改めて強調しました。
一般質問は8日午後7時すぎまで行われる予定です。
この中で、自民党の来代勝彦議員は「疑惑の総合商店と言わざるをえない。せこい言い訳ばかりで、人間性にも疑問を持たれる結果となった」として、今回の問題の道義的責任について問いただしたのに対し、舛添知事は「ことばを尽くし説明責任を果たせていない現状を真摯(しんし)に反省している。強くみずからを戒め、問題に対応していくことが、道義的責任を果たす第一歩だと思う」と述べ、都議会で説明責任を果たし、引き続き職務に専念したいという考えを改めて強調しました。
自民党の田中豪議員は「地元を回れば知事の不支持率は100%だ。弁護士の声ではなく、都民の厳しい声にこそ謙虚に耳を傾けるべきだ」と指摘したのに対し、舛添知事は「都政について真摯な議論を行うべき都議会で、私の問題に多くの時間を割く事態を招いたことをおわびしたい」と述べたうえで、「プライドが高いとか過ちを認めないなどと批判を受けたこと自体、誠に恥ずかしく、都民と誠実に向き合えなかったことを猛省し、初心に返り謙虚に努力したい」と述べました。
公明党の高倉良生議員は「大量に購入した美術品は、政治団体を使った資産隠しではないか。知事の信頼は地に落ちているので、出処進退はみずから明らかにすべきだ」と問いただしました。これに対し、舛添知事は「私物の絵画と政治資金で購入したものは明確に分けて管理している。秘密裏に私物化するという意識はなく、信じていただきたいと言うほかない。批判を招かないよう、一つ一つを確認し、その内容と保管場所を明らかにすることについても対応していきたい」などと述べました。
共産党の大島芳江議員は「都民は潔く辞職することを求めている」と述べたうえで、「家族で泊まった千葉県のホテルの代金を会議費として支出していたのは、虚偽記載ではないか」などと問いただしました。これに対し、舛添知事は「会議は旅行先といえども、政治的に重要な意味を持つことから、収支報告書に記載したが、今となっては常識から外れていて、深く反省したい」と述べました。また、公用車に家族を乗せたことはないのかと問われたのに対し、舛添知事は「園遊会や在京大使主催の懇談会、音楽鑑賞などの文化行事や夕食会などに家族を伴って出席する際には同乗させたことがある。いずれも都知事として招待され、家族も招待されたと認識している」と説明しました。
民進党の中村洋議員は「都民がこれほどまで怒りを募らせている理由を分かっているのか。弁護士の調査で免罪符を得たと考えるのは間違いだ。潔く身を処し、都政を停滞させないでほしい」と問いただしたのに対し、舛添知事は「調査結果を踏まえ、都民から理解を得られるようしっかり改めていきたい。都政のさらなる発展に尽くし、成果を挙げることで、一歩一歩、理解を得ていきたい」と述べました。
さらに自民党の木村基成議員が「日本全国で吹く大風を認識して、早急に結論を出していただきたい。あなたは政治家でしょう。政治家だったら出処進退でしょ」などと、舛添知事に顔を向けて厳しい口調で今回の問題の責任を追及したのに対し、舛添知事は「私のことばが届かなくなって、都政の停滞を招いていることを心からおわび申し上げたい。都民生活の向上に向けて再び走り出すことができるよう地道に努力していきたい」と述べました
各会派が説明が不十分だなどと厳しく追及しましたが、舛添知事はさまざまな指摘に対して、7日とほぼ同じ内容の答弁を繰り返したうえで、引き続き職務に専念したいという考えを改めて強調しました。
一般質問は8日午後7時すぎまで行われる予定です。
次の焦点は「集中審議」
今回の問題では、おととしの知事選挙で舛添知事を支援した都議会与党の自民党と公明党も知事の資質を問い、厳しく追及していますが、今のところ辞任までは求めていません。
一方、共産党は知事の辞任を求めているほか、民進党は「理解が得られなければ潔く身を処すべきだ」などとしています。このうち共産党は、より厳しい調査権を持つ百条委員会の設置を求めていますが、百条委員会は地方自治に関することが対象とされ、今回は舛添知事が参議院議員だったときの支出が大半を占めているため、最大会派の自民党では百条委員会はなじまないとして設置に否定的です。
このため都議会での追及は、総務委員会での集中審議が行われるかどうかが次の焦点になります。集中審議は議員が事前に質問を通告する代表質問や一般質問とは異なり、一問一答形式で、その場でより詳しい説明を求めることができます。
各会派では9日午前中に総務委員会の理事会を開き、集中審議を開催するかどうか協議することにしていますが、今回の問題をどこまで追及できるのか、都議会の姿勢が問われます。
一方、共産党は知事の辞任を求めているほか、民進党は「理解が得られなければ潔く身を処すべきだ」などとしています。このうち共産党は、より厳しい調査権を持つ百条委員会の設置を求めていますが、百条委員会は地方自治に関することが対象とされ、今回は舛添知事が参議院議員だったときの支出が大半を占めているため、最大会派の自民党では百条委員会はなじまないとして設置に否定的です。
このため都議会での追及は、総務委員会での集中審議が行われるかどうかが次の焦点になります。集中審議は議員が事前に質問を通告する代表質問や一般質問とは異なり、一問一答形式で、その場でより詳しい説明を求めることができます。
各会派では9日午前中に総務委員会の理事会を開き、集中審議を開催するかどうか協議することにしていますが、今回の問題をどこまで追及できるのか、都議会の姿勢が問われます。
傍聴した人は
都議会に傍聴に訪れた人たちからは、不十分な答弁に終始する舛添知事を厳しく問いただしてほしいなどといった声が聞かれました。
渋谷区に住む77歳の男性は「ケチなことばかりやったのだから、都民に心から謝ってほしい。きょうの答弁で知事は謝っているが、下を見ながら文章を読んでいるだけで、全く納得できない」と話していました。
豊島区の70歳の女性は「知事がどのように説明するのか期待して足を運びましたが、質問にはっきり答えず、往生際が悪いと感じました。厚生労働大臣当時の仕事ぶりなどから応援していたが、もう辞めるべきだと思います」と話していました。
都内に住む40代の会社員の男性は「知事が千葉県内のホテルで会議をしたとする出版社社長の名前を明らかにしてほしいと傍聴しましたが、知事は答える気がないようで、話にならない。このままだと問題がうやむやになってしまうので、都議会が本気になって追及してほしい」と話していました。
渋谷区に住む77歳の男性は「ケチなことばかりやったのだから、都民に心から謝ってほしい。きょうの答弁で知事は謝っているが、下を見ながら文章を読んでいるだけで、全く納得できない」と話していました。
豊島区の70歳の女性は「知事がどのように説明するのか期待して足を運びましたが、質問にはっきり答えず、往生際が悪いと感じました。厚生労働大臣当時の仕事ぶりなどから応援していたが、もう辞めるべきだと思います」と話していました。
都内に住む40代の会社員の男性は「知事が千葉県内のホテルで会議をしたとする出版社社長の名前を明らかにしてほしいと傍聴しましたが、知事は答える気がないようで、話にならない。このままだと問題がうやむやになってしまうので、都議会が本気になって追及してほしい」と話していました。