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【大リーグ】

田中、7イニング2失点で勝敗つかずも チームの逆転勝利呼び込む

2016年6月8日 紙面から

◇ヤンキース5−2エンゼルス

エンゼルス戦に先発し、7イニング2失点の田中=ニューヨークで(共同)

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 【ニューヨーク穐村賢】マー、好投も白星ならず−。大リーグは6日、当地などで行われ、ヤンキースの田中将大投手(27)はエンゼルス戦で7イニングを6安打2失点と好投したが、4勝目はならなかった。ヤ軍は終盤に3本塁打で5−2の逆転勝ちを収めた。マリナーズの青木宣親外野手(34)はインディアンス戦に1番中堅で出場し、4打数2安打1打点だった。3回に先制適時打を放つなど出場3試合ぶりの複数安打。チームは1−3で逆転負けして4連敗となった。

 田中の粘投がチームの勝利につながった。2戦連続の中4日での先発。試合前のブルペンから状態が良くないと感じていたという田中だったが、「気持ちの面でカバーできたし、我慢強く最後まで投げることができた」と気持ちを前面に出しての粘りの投球で試合をつくり、胸を張った。

 いつもの打たせて取る投球だけではなかった。5回2死からは、2番カルフーンを95マイル(約153キロ)の直球で空振り三振。今季最速タイとなる球速に「95マイル出るような感じで投げてないんで、ビックリしました」と真顔で応じつつ、メジャー復帰2戦目で99マイル(約159キロ)を出した先輩ダルビッシュを意識した「僕は(ダルビッシュさんとは違って)100マイル(約161キロ)目指してないんで」とのコメントで周囲を笑わせた。

 自らに勝ち星こそ付かなかったものの、田中の降板後にチームは逆転。4戦連続で先発投手の及第点といわれるクオリティー・スタート(6イニング以上を自責3以下)も記録し、防御率も2・76とした。ツーシームを主体とし、少ない球数で打たせて取るという投球スタイルも確立しつつあり、ここ4戦で被本塁打はゼロ。試合に敗れれば地区最下位再転落の危機もあっただけに、ジラルディ監督も「今日の田中はスプリットも良かったし、何とか相手打線を抑えようと投球していた」と一定の評価を与えた。 

 苦手としている中4日で続けて結果を残し、今季の防御率が4・55だった本拠地でも好投。チームは地区4位に甘んじるが「まだ借金はありますけど、チームがいい方向にいけばと思って投げてる」と田中。調子が悪ければ悪いなりに投げ、試合を決して壊さないという、エースらしい投球で今後もチームを引っ張っる。

 

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