お年寄りの女性に、おいを装った電話をかけて現金１００万円をだまし取ったとして、愛知県警察本部に逮捕された男３人が、拠点としていた都内のホテルから約４万人分の電話番号などが書かれた名簿が見つかっていたことが警察への取材でわかりました。
警察はこの名簿を使って振り込め詐欺の電話をかけていたとみて入手先などを調べています。

ことし４月、東京・東久留米市に住むお年寄りの女性が、おいを装ったうその電話を受けて現金１００万円をだまし取られ、愛知県警察本部はこの事件に関わったとして、横浜市の無職、菊地祐介容疑者（３５）ら３人を逮捕し、いずれも、詐欺の罪で起訴されました。
警察によりますと、３人が拠点としていた東京・文京区のホテルの部屋から名簿や携帯電話などが押収され、分析した結果、名簿には関東地方を中心にした約４万人分に上る氏名や電話番号などが記載されていたということです。
警察はうその電話をかけて栃木県の７９歳の女性からも現金をだまし取ろうとしたとして、３人を再逮捕するとともに名簿を使って振り込め詐欺の電話をかけていたとみて名簿の入手先や詐欺グループの実態解明を進めることにしています。