06月08日 09時35分
知り合いの業者に架空の工事を発注したように装って、おととしまでの3年間に1億円を超える所得を隠し、法人税3000万円余りを脱税したとして、愛知県春日井市の電気工事会社の社長ら2人が法人税法違反の疑いで名古屋地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは春日井市の電気工事会社、「トーワテック」の社長林学容疑者(44)と、知り合いの業者で、愛知県犬山市の44歳の男です。
名古屋地検特捜部の調べによりますと、林社長らは実際には行っていない工事を男に発注したように装い、おととし2月までの3年間に、約1億2000万円の所得を隠して、法人税3300万円あまりを脱税したとして、法人税法違反の疑いが持たれています。
特捜部は容疑を裏付けるため、7日、トーワテックの事務所などを捜索しました。特捜部は林社長らの認否を明らかにしていません。
トーワテックは店舗などの電気工事や空調設備の設置などを行う会社で、特捜部は経営実態について調べることにしています。
一方、トーワテックとの取り引きをめぐって、春日井市の別の業者の31歳の男が、偽造された請求書のデータを国税局に提出した疑いがあるとして、特捜部はこの男もあわせて逮捕しました。
新着ニュース