去年公開されたSlackボットのみならず、この2カ月ほどでFacebook, LINE, Telegram, Kikなど主要チャットサービスが続々とBotが開発できる環境を公開し話題を呼んでいます。Telegramはボット開発を促進するべくTelegramのボットを開発した開発者に最低でも25,000ドルを贈呈するというキャンペーンを始めたことで話題になりました。
そんな中一番注目を集めたのは公開前から騒がれていたFacebook Messenger Botでした。
参考:Facebookの「Messenger Bot Store」が、App Store以来の大革命となるかもしれない
今回はFacebook botで「結局何ができるの?」についてシェアしたいと思います。
Messenger Platformとは
Facebook F8にて、「Facebookメッセンジャーで何でもできるようにしよう!」ということでMessenger Platformを発表しました。発表されたと言っても、ユーザーにとっては今まで通りのメッセンジャーと変わりはありません。しかし、ボットAPIが公開されたことによって誰でもメッセンジャー上で動くボットを開発できるようになり、友達との会話以上のこと、例えば:
- レシートの受け取りができたり、荷物の発送通知を受け取ったり、今までSMSやメールでやっていたこと
- 天気予報やニュースを見たり、商品を購入したり、今までアプリでやっていたこと
…などがFacebookメッセンジャー上でできるようになります。
ボットとは
そもそもボットとは何なのでしょうか?ボットの定義を検索してみると、
「ロボット」の略称で、もともと人間がコンピュータを操作して行っていたような処理を、人間に代わって自動的に実行するプログラムのこと。
ボットとは
とあります。
メッセンジャーで何でもできるようにすると言っても、ユーザーからのメッセージに対して人力で返事をしていてはいくら人がいても足りません。その作業を効率化するべく生まれたのが、ユーザーから送られてくるメッセージに対して適切な返事を自動で返してくれるプログラム、つまりチャットボットであり、チャットボットを活用してMessenger Platformでできることを増やしていこうというのがFacebookの今回の意図でした。
今現在公開されているボットのほとんどは、簡単な質問のみに答え、その後はウェブサイトに誘導するか人間のオペレーターにつなぐだけという単純なボットです。しかし、ボット開発市場がもっと活性化していくにつれてどんどんボットの性能が上がり、さらにメッセンジャーでできることが増えていくと予想されています。
公開間近あるいはすでに公開されているメッセンジャーボットはここから確認することができます。
また、botlist.coでは現在公開されているボットをサービスをまたいで検索することができます。
何ができるの?
説明だけではイマイチ何ができるのかわからないので、今のところ使えるボットをいくつか試してみました。基本的には既存サービスやアプリを元に作られているボットが多いのですが、中にはボット専用のサービスもありました。
HealthTap
HealthTapはお医者さんの診断やアドバイスをアプリ上で気軽に受けられるサービスです。ボットでは簡単なやり取りの後、自社サービスに誘導されるようになっています。
FacebookがMessenger Platformを発表するにあたってアピールしていたのは「人間にとって使いやすい」という点でした。小難しいコマンドラインや見づらいインターフェースは必要ないという点を強調しており、単なるテキストだけでなく写真やバブル(ボタン)つきのテンプレートと呼ばれる部品に乗せて返事を返すことも可能です。
Operator
ボットアプリで有名なOperatorのボットはあらゆる商品をオススメしてくれます。アプリではボットと簡単な会話をした後、人間に繋がって細かなやり取りをします。
ボットではまだテキストの会話はできないようです。
Sequel Stories
Sequelはニュースやネット上の記事を気分に合わせて配信してくれるボット専用のサービスです。
会話っぽく見えますがボタンを押すとメッセージを返す程度でテキストのやり取りなど複雑なことはまだできないようです。
KML
航空会社のKMLは航空券の認証や受け取り、チェックインまでもメッセンジャー上のみで可能にすると発表しました。遅延やが発生した場合やフライトがキャンセルされた場合もメッセンジャーで通知してくれます。
WSJ
新着ニュースに加えて、ウォールストリートジャーナルでは特定の会社の情報を"Lookup Starbucks(スターバックスについて検索)”のように尋ねることができます。
以下のCNN, Spring, PonchoはFacebookにボットの例として公式に取り上げられています。
CNN
CNNボットは「何を読むか?」の選択を助けてくれます。記事一覧とその要約を届けてくれ、記事を選ぶとサイトに誘導されます。
Poncho
Ponchoは天気予報や目覚ましなど毎日必要な情報やタスクを助けてくれるアプリです。ボットでは主に天気予報を尋ねることができるのですが、大きな都市以外はまだサポートされていないようです。
Spring
オンラインショッピングサービスSpringのボットは買いたい商品を見つけるのを手伝ってくれ、購入やさらに写真を見るためにはサイトに誘導されるようになっています。商品写真の閲覧や購入までも全てメッセンジャーでできるようになるとさらに便利になりそうです。
まとめ
ほとんどのボットが簡単なメッセージのやり取りで自社サービスに誘導する程度の機能しかありませんが、これからに期待です。