最近、我が家では「鶏ハム」がブームである。
鶏ハムとは、Wikipediaによると…
鳥胸肉を使い、燻製の手順を踏まないなど、一般的なハムとは材料や調理法が大きく異なる。「2ちゃんねる」の利用者により考案された。
ということで、2ちゃんが出典の料理のようだ。
今ではもう個人的に2ちゃんは見なくなってしまったが、以前見ていた時期にたしかに鶏ハムブームが2ちゃんで起きていたのは知っている。だが、元々のレシピが2ちゃんで考案されたとは知らなかった。
誕生の経緯をそのままWikipediaから引用すると…
2001年4月3日に2ちゃんねるの料理板内のスレッド「鶏肉 むねVSもも」の中において、考案者(投稿番号89)がレシピの書き込みを行った。
当初は「鷄ハム」表記が多勢であったが、同年5月30日に独立した「鳥はむスレッド」が作成され、「鳥はむ」表記がこの時に初登場し、徐々にこの表記が主流となっていった。
これらの要因から、2ちゃんねる発祥の料理として、インターネット上に派生・一般化していった。
ということで、2ちゃん由来の鶏ハムは鳥はむと表記するのが正しいようだ。
その後、Wikipediaによればテレビや雑誌で紹介されて、一般の人にも広がっていったようだ。いまでは、鶏ハム(鳥はむ)と検索すれば、ドバーッとレシピが出てくる。
この鳥はむ、マジで美味しい。
一般的なレシピはWikipediaに載っている通り下記のようなものだ。
用意するもの
- 鶏むね肉1枚(250-300g) - 鮮度が良く清潔で、なるべく冷凍ではない物
- 塩大さじ1杯
- こしょう小さじ1杯、好みのハーブ類
- 蜂蜜小さじ1杯 (砂糖でもよい)
- 密閉調理のための袋 - ジッパーつき食品保存袋や、ビニール袋と輪ゴムなど
手順
- 鶏肉の両面に小さじ1杯分の蜂蜜(または砂糖)をまんべんなく塗る。鶏皮が不要であれば、取り除いてから塗る。
- 塩・こしょうをすり込む。塩が溶け残り、表面がざらつく程度にたっぷりすり込むのがよい。
- 2.を密閉保存できる袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫に2日間ほど保存する。
- 3.を取り出し、軽く水洗いした後ボウルなどに張った水に入れ、2-3%のごく薄い塩水で30分-1時間ほど塩抜きをする。塩抜きした後の水は捨てる。塩分が気になる人は、多目の水と多目の時間で塩抜きする。小さく切り取ったものに火を通して塩分が抜けすぎたと感じるくらいがちょうどいい。
- 4.がひたひたになるくらいの分量の水を鍋に入れ沸騰させる。
- 5.が沸騰したら4.を入れ、再度沸騰するまで茹でる。
- 再沸騰したところで火を止めて蓋をし、6時間程度そのまま置く。
- 冷蔵庫で一晩程寝かす。
ちなみに、我が家の鳥はむは皮付きである。皮付きだとプリっとしたコラーゲン的な食感がまたたまらん感じで美味しい。逆に、ダイエット目的で鳥はむを食べる人は皮をとって調理するのが望ましい。
そういえば、最近流行りのサラダチキンも、一種の鳥はむといって過言ではない気がする。あれもメーカーによって味に差異があり、セブンプレミアムのサラダチキンはモシャモシャ感があるが、イオンのサラダチキンはプリプリ感がある。だが、イオンのほうがカロリーは高い。
とにかく、鳥はむは色々アレンジが効く上に、中身もみっちりしていて食べた時の満足感がある。作るのに少々手間がかかるが、ウチの奥さんはいろんな味の鳥はむを作るのが楽しいらしく、我が家の冷蔵庫には常に何かしらの鳥はむが貯蔵されている。
本来なら3週間くらい保存できる鳥はむだが、これから食品が傷みやすくなる季節になるので、気をつけながらいろいろな味の鳥はむを楽しんでみたいと思う。
鳥はむ美味しいよ鳥はむ。