中央線沿線、東京23区内最西に位置する荻窪。
南口には「すずらん通り商店街」に「仲通り商店街」、北口には「荻窪教会通り」に青梅街道を中心とした繁華街があります。吉祥寺が“住みたい街”なら、荻窪は“住んでよかった街”! 実はとても人気のエリアなんです。
そして「元祖ラーメン激戦区」としても名高い荻窪。たしかに美味しいラーメン屋さんもいっっっぱいあるのですが、荻窪のグルメはラーメンだけじゃない! 美味しいパン屋さんもたくさんあるんです。
今回は荻窪〜西荻窪エリアで見つけた選りすぐりのパン屋さん10店をご紹介します。
- 1. 開放的な雰囲気が魅力的!「パンとcaféえだおね」
- 2. 常連化即決定。「Zermatt」
- 3. 全品北海道産小麦100%!「Honey」
- 4. ハズレなしのベーグル屋さん「ポム・デ・トール」
- 5. ふくろうの看板が目印 「えんツコ堂 製パン」
- 6. 小さいお子さんからも大人気!「パン焼き工房そーせーじ」
- 7. 家族みんなで食べたい 「おいしいパンとCafé pukupuku」
- 8. 多分、いや絶対! 調理パンをつくる天才がいるお店「藤の木」
- 9. 荻窪からフランスへワープ!「Boulangerie L'été」
- 10. フランスパン生地好きの天国⁈「Boulangerie 吟遊詩人」
1. 開放的な雰囲気が魅力的!「パンとcaféえだおね」
荻窪駅から徒歩3分、「仲通り商店街」にある開放的なこちらのお店。
外には、わんちゃんと一緒にランチを楽しむことができるテラス席も。
ベビーカーをひいたママさんの姿もちらほら。とても広い店内なので、そうした子ども連れの方や大人数での来店にもピッタリですね。
パンだけでなく、ケーキとドリンクセットを楽しむことができます。
こちらのおすすめは、「バジルチーズ」と「キャベツ黒こしょうリュスティック」。
バジルチーズは、トマトピューレ入りの生地に生バジルとチーズがIN。
チーズの風味がとにかく食欲をかきたてます。控えめだと思っていたトマトの酸味もあとから追いかけてきて、生バジルの香りが鼻を抜け、絶品としか言いようがないです。
キャベツ黒こしょうリュスティックは、名前の通り、「キャベツ」と「黒こしょう」がメインとなったシンプルなパン。ちなみに、リュスティックって何かご存知ですか? フランスパンの一種で、フランス語で「田舎風」という意味なんだそうですよ。
柔らかいパンの生地の中で、キャベツの野菜本来の甘みが引き立ち、さらに黒こしょうのピリ辛さが全体を包みます。こんな田舎なら毎日帰りたい。
私が行った時間帯は、イートインスペースでくつろぐ方がたくさんいらっしゃいました。焼きたてのパンを買ってその場でランチするも良し、テイクアウトでお家で楽しむのもおすすめです。
店名 : パンとCafeえだおね
住所 : 東京都杉並区荻窪5-23-1
TEL : 03-6383-5422
営業時間 : 11:00〜19:00/火曜日定休
URL : http://r.gnavi.co.jp/ap4s6hc10000/
2. 常連化即決定。「Zermatt」
店舗名からしておしゃれなこちらのお店はオープンからちょうど10年!
善福寺川緑地帯の閑静な住宅街の中にあります。「Zermatt」と書いて「ツェルマット」と読むそうです。
天然酵母のパンは発酵に12時間以上時間をかけるというこだわりっぷり。「お客様にふんわりとした食感を楽しんでほしい」……その一心で日々努力を重ねているストイックさ、まさに職人技。
外観だけでなく、店内もおしゃれ。
スタッフさんの一押しは「トレフル」。ふわふわしていながらも、しっかりとした食感のパン生地に雑穀が練りこまれているのが特徴です。
こちらのトレフルは、レギュラーで売られているものと、日替わりで作られているものとがあります。このときの日替わりトレフルには、クリームチーズとあんずジャムが乗っていました。
クリームチーズの甘さと雑穀のサクサクとした食感、そこに加わるあんずジャムの甘酸っぱさ。これこそが「初恋の味」。
こちらが日替わりトレフル。
こちらが通常のトレフル。
店員さんもとても親切で、おすすめを聞くと楽しそうにお話してくれたのがとても印象的でした。パンへの愛が溢れているのが伝わってきて、なんだかほっこり。
ご家族、お子様連れでも安心な広いイートインペースとお子様用に絵本を置いている優しさも素敵ですね。
こんなお店が近所にあったら確実に常連になります。是非ともチェーン展開をお願いしたい、筆者一押しのパン屋さんです。
店名 : Zermatt
住所 : 東京都杉並区荻窪3-8-6
TEL : 03-3392-0667
営業時間 : 10:00〜19:00/不定休/ランチ営業あり
URL : http://r.gnavi.co.jp/64h3wevj0000/
3. 全品北海道産小麦100%!「Honey」
コンパクトな店舗ながらも品揃えはバツグン! 菓子パン、パケットなどの定番商品はもちろん、カレーなんかも売ってます。
こちらの商品は全て、北海道産の小麦を使用したものです。特製あんぱんの中の手作り粒あんももちろん、北海道産。
こちらはおすすめの「手作りあんぱん」と「チョコチップミルクボール」と「世界一おいしい!? 野菜たっぷりタマゴサンド」の3品。
ふわふわとしたロールパンの中にレタスやトマト、たまごなどぎっしりと詰められた手作りサンドイッチ。
サンドされている具材のチョイスがまさに世界一ですね。
生地はもちろんのこと、中の粒あんも北海道産のものを使用しているという徹底っぷり。
そして一口食べてみると、これでもかというくらいに粒あんがぎっしり! 小さいあんぱんだからってなめてました。これを北海道産の牛乳とかと合わせて飲んだら、美味しいんだろうな〜。
店名 : Honey
住所 : 東京都杉並区荻窪3-48-7 シャトレーヌ上野1F
TEL : 03-5397-8611
営業時間 : 11:00〜19:00/日曜・月曜定休
4. ハズレなしのベーグル屋さん「ポム・デ・トール」
こちらのお店のベークルは、まず種類が豊富で、およそ100種類以上にもなるそうです。季節ごとに店頭に並ぶベーグルが違うのでどんな季節に行っても新商品が楽しめます。
野菜やナッツを使ったサンド向きベーグルの「ナチュラル・野菜系」、練りこんだり巻き込んだり、ナッツと組み合わせたフルーツたっぷりな「フルーツ系」、クリームチーズやゴーダなどを使ってそのままでもおいしい「チーズ系」、他にもスイーツ系や和系、デコレ系、リッチ系など、バリエーションの豊富さに見ているだけでテンションが上がります。
よりベーグルを楽しむための、こんな商品たちも取り揃えられています。
クッキーやラザニア、ジャム……。お店を移動しなくてもここ「ポム・ド・テール」だけで全てが揃うのも、魅力の一つですよね。
今回、店員さんからのおすすめで購入したのは「チョコ×チョコ」と季節商品の「よもぎあんバター」の2品。
こちらは定番商品の「チョコ×チョコ」。前述の種類でいうと、スイーツ系に当たります。
割ってみると、もっちりが止まりません! ひとたび口に入れると、噛みごたえのある生地とちょっとほろ苦いチョコレートの風味が広がります。最っ高の組み合わせ。
こちらは季節商品の「よもぎあんバター」。粒あんとバターの組み合わせなんて、合わないわけがない! 名前だけでもそそられます。
他のベーグルとは違ったふんわりとした生地を使用しているのも季節商品ならでは。
個人的にはよもぎが大好きで、つぶあんマーガリンのパンはよく見かけますが、よもぎあんバターはなかなかありませんよね。季節限定と言わず定期的に食べたいです。
店名 : ポム・ド・テール
住所 : 東京都杉並区西荻北4-8-2 ベイハイム西荻第三101
TEL : 03-5382-2611
営業時間 : 10:30〜20:00/火曜・水曜定休
URL : http://r.gnavi.co.jp/6079e8ph0000/
5. ふくろうの看板が目印 「えんツコ堂 製パン」
北海道産の小麦を100%使用し、シンプルな製法にこだわった優しいパンを提供しているこちらのお店。
かわいらしい外観と、ふくろうの看板が目印です。
店舗前には「店内は狭くなっているので4名ずつの入店をお願いしています」との張り紙があります。大人数では入れないのですが、逆に人混みが苦手な方や、一人で静かにお買い物をしたいという方には、ちょうどいいお店かもしれません。
食パンやバケットといった定番商品はもちろん、ここでしか買えない「サバカレーパン」と「西荻ハリーくん」も人気商品。
つぶらな瞳でかわいらしい見た目のハリーくん。食べるのが勿体ないですね。
こんなにかわいい見た目ですが、中に入っているのはベルギー産のカカオたっぷりのちょっと大人な味のチョコレート。
こちらは名前を聞いて誰もが驚いたと思いますが、「サバカレーパン」です。
金曜日・土曜日・日曜日の3日間の限定商品なので、ぜひ週末に訪れてみてください。
鯖缶とカレーなんて本当に合うのだろうか……。と疑問でしたが、食べてみると一口目の衝撃がすごい! 「こんな組み合わせ、アリなんだ!」と感動してしまいます。
少し辛口のカレーと鯖缶が絶妙に絡んでいて癖になります。シーフードカレーが好きな方には是非食べていただきたいです。
カラっとあげられた生地との相性もバツグンです。
店名 : えんツコ堂 製パン
住所 : 東京都杉並区西荻北4-3-4
TEL : 03-3397-9088
営業時間 : 9:00〜18:00 第1・3・5火曜定休
6. 小さいお子さんからも大人気!「パン焼き工房そーせーじ」
焼き時間を細かくお知らせしてくれているこちらのお店。焼き上がりを狙って入店すると、お子様連れの方々でいっぱいでした。
こんな風に焼きあがり時間が明記されています。やっぱり、パンは焼きたてが美味しいですからね! とっても嬉しい心遣いです。
ちょうど焼きたてだった「よもぎあんぱん」をゲットできました。
焼きたてのパンはアニメに出てきそうなほどふわふわで、トングで掴むだけで潰れてしまうのでは、と不安になるほど。
よもぎあんぱんに加え、「季節野菜のキッシュ」と「グリエールチーズ」もゲットできました。
中には、これでもかという量の季節の野菜と、クリームチーズ、ソーセージがたっぷり。たくさんの具材と卵とクリームチーズが濃厚に絡み合って、食べごたえ抜群。
もちろん冷めてもおいしいですが、温かいうちにいただくのがおすすめです。
こちらは日替わりで具材が違うようです。
グリエールチーズは、風味豊かなチーズと生地がどちらももちもちで統一されているのが特徴。あたためて食べると、チーズがさらにもちもちになって美味しくいただけます。
ちなみに、お車での来店は厳禁だそうなので、ご注意を。
店名 : パン焼き工房そーせーじ
住所 : 東京都杉並区西荻南4-27-9 土屋コーポ101
TEL : 03-6454-2577
営業時間 : 10:00〜13:00/15:00〜18:00/月曜・木曜定休
URL : http://r.gnavi.co.jp/keh98gyz0000/
7. 家族みんなで食べたい 「おいしいパンとCafé pukupuku」
天然酵母パンを中心に、安心・安全で家族で食べられるパンをつくることを重視しているこちらのお店。オープンして7年目になるそうです。
店内にはかわいらしいポップで彩られています。
種類も豊富なので、「どのパンを買おうかな~」と悩んでも、おすすめがわかりやすく、すぐにお気に入りのパンを見つけられるはずです。
親切な店員さんのアドバイスをもとに今回は「リュスティックチーズ」「ソーセージロール」、「焼きそばコッペ」の3品をチョイス。
リュスティックチーズはもちもちとしたパン生地の中に、あふれんばかりのチーズがイン。
小さいのであっという間になくなってしまって物足りないという方は、3個セットでも販売しているのでご安心を。おやつ感覚でパクパクと食べているといつのまにか完食してしまっています。私は「あ、これ一生食べれるやつだ!」と思ったほど。そんな飽きない一品でした。
焼きそばコッペは、野菜がたっぷりはいった焼きそばがコッペパンの中にサンドされていてとてもボリューミー。
学生時代、通学路にあったら確実に通ってました。おやつにも、ランチにもおすすめです。
イートインスペースでくつろぐお子様連れの方もたくさんいらっしゃいました。まさに、家族で食べてほしいというお店の願いが叶っていますね。
店名 : おいしいパンとカフェPukuPuku
住所 : 東京都杉並区南荻窪4-1-15
TEL : 03-6795-5695
営業時間 : 10:00〜19:00/日曜定休
URL : http://r.gnavi.co.jp/43by4new0000/
8. 多分、いや絶対! 調理パンをつくる天才がいるお店「藤の木」
私が入店して真っ先に目に入ったのが、この「チーズフォンデュ・デラックス」。
おすすめでなくても絶対に買って帰ろうと企んでいると、「調理パン人気No.1」の文字。
チャバタの間にハム、ドライトマト、チーズを挟んでいます。こっそりといるオリーブオイルも相性抜群。これぞまさにチーズフォンデュ。あたためて食べると、よりチーズがとろけて最高です。
野菜がごろごろと入っていて、口当たりのいいひき肉が絶品です。外はサクサク、中はもちもちとした食感も理想的なカレーパンですね。まん丸な見た目もキュートです。
菓子パンの人気No.1は「西荻薄皮あんぱん」。
名前の通り、薄い皮ともちもちした生地の中に、たっぷりと粒あんが入っています。
薄皮のあんぱんって、なぜだか懐かしい気持ちにさせてくれますよね。さすが人気No.1だけあって、絶品です。
こちらの店舗のお向かいには系列店の「藤乃木」という文房具屋さんがあります。
間違えないように注意です。
店名 : 藤の木
住所 : 東京都杉並区西荻北3-16-3
TEL : 03-3390-1576
営業時間 : 8:30〜19:00/日曜定休
9. 荻窪からフランスへワープ!「Boulangerie L'été」
ハード系や、食事パンを中心に製法と素材にこだわった味わい深く、時間が経ってもおいしく食べられるパンを作っているこちらのお店。
荻窪にいたのに、一気にフランスへワープした気分になれる落ち着いた店内が魅力的で、常連さんも多くいるようです。
全て手作りで、保存料・イーストフード・マーガリン・着色料・乳化剤は一切使用していないので、安心して食べられるのもいいですね。
優しい雰囲気の店員さんのおすすめは、「メロンパン」「ビスキュイ」「パン・ア・ラ・クレーム」の3品。
難しい商品名が多いですが、ビスキュイは写真左上のUFOのような不思議な形をしたパンのこと。
牛乳をたっぷり使ったパン・オレ生地にビスキュイ生地を絞って焼き上げたパン。不思議な形でサクサクとした食感のこちらのパンは、初めて食べる種類のパンでした。日本でこんな本格的なパンを味わえるなんて、すっかり気分はパリジェンヌ。
こちらのお店のメロンパンは、牛乳をたっぷり使ったパン・オレ生地にサクサクとしたビスケット生地を被せて焼いています。中はふんわり、外はビスケット状の生地の牛乳の甘さが引き立つ、ここでしか味わえないメロンパン。
「パン・ア・ラ・クレーム」というこちらもオシャレなネーミングですが、いわゆるクリームパンのこと。
マダガスカル産のバニラビーンズを使用した自家製カスタードクリームを、牛乳たっぷりのパン・オレ生地で包んでいます。他のクリームパンとは全く違う、鼻から抜けるバニラの香りが絶品です。
店名 : Boulangerie L'été
住所 : 東京都杉並区荻窪4-13-16 1F
営業時間 : 9:00〜19:00(売り切れ次第終業)/日曜定休
URL : http://r.gnavi.co.jp/1tbb5j900000/
10. フランスパン生地好きの天国⁈「Boulangerie 吟遊詩人」
雑誌など様々なメディアで何度も紹介されているこちらのお店。
バケットが並ぶ店内は、入った瞬間にその香りで幸せな気持ちになれます。
店員さんのおすすめはこちらの3品。
「チェダーチーズ」、「チョコレート」、「ブルーベリートップドクリームチーズ」。
こちらは、「チェダーチーズ」。
フランスパン生地にたっぷりのチェダーチーズを包み焼き上げたパンです。
フランスパンの生地、と言いつつも柔らかいパン生地にびっくりしました。チェダーチーズのおこげがたまりません。
こちらは「チョコレート」。名前はシンプルですが、フランス産のステッィクチョコレートをフランスパン生地で包み焼き上げた至極の一品。フランスパンのしっかりとした歯ごたえと、ステッィクチョコレートのパリパリとした食感がマッチしています。
こちらは「ブルーベリートップドクリームチーズ」。
ブルーベリーを練りこんだ生地にクリームチーズをトッピングしたものです。店員さんとの対面販売方式で、清潔感はもちろんのこと、店員さんとお話ししやすいのもいいですね。
店名 : Boulangerie 吟遊詩人
住所 : 東京都杉並区天沼3-2-2 荻窪勧業ビル1F
TEL : 03-5335-6362
営業時間 : 8:00〜20:00/年中無休
URL : http://r.gnavi.co.jp/se3y1cwd0000/
荻窪〜西荻窪のおいしいパン屋さん10店舗を紹介しましたが、いかがでしたか? 今、すっごいパン食べたくなってません?
アットホームでかわいらしく、お子様連れが多いお店もたくさんあるところが荻窪ならではだと思います。文字と写真だけでは伝えられない味や香り、お店の雰囲気を、ぜひ実際に行って食べて感じてください。きっと、お気に入りのお店が見つかります。
(取材・編集:コンセント編集部)