舛添知事「生まれ変わったつもりで心を入れ替え」
代表質問答弁 調査報告書正当性を強調、続投を改めて表明
東京都の舛添要一知事は7日の都議会代表質問で、政治資金の私的流用疑惑に関する弁護士の調査について「第三者の厳格な調査で、信頼性は担保できる」と答弁し、「一部の支出は不適切だが違法性はない」と結論づけた調査報告書の正当性を強調した。都政の混乱を招いたことには「都民や都議の皆様の声に誠実に耳を傾けなかった」と反省の弁を述べながらも「生まれ変わったつもりで心を入れ替えたい」と知事続投の意向を改めて表明した。
舛添氏の答弁は、報告書を公表した6日の記者会見とほぼ同じ内容に終始した。各会派は「説明責任が果たされていない」として、10日以降に総務委員会での集中審議を開催し、一問一答形式で舛添氏を追及する方向で調整する。
代表質問は自民、公明、共産、都議会民進(旧民主系)の4会派が行った。4会派とも「疑惑を抱える知事が都政の未来を語るべきではない」などとして、舛添氏に対する質問を「公私混同」と指摘された政治資金の支出などの問題に絞り、都政に関わる答弁は全て関係局長に求める異例の展開となった。
質問では「辞職を求める都民の声が高まっている」「違法性はなくても道義的責任がある」と知事としての資質についても厳しい追及が続いた。舛添氏は「説明責任を果たし信頼回復に向け努力する」と繰り返し直接的な回答を避けた。【篠原成行、円谷美晶】