どうも、hashiken(@conteanime)です。
ますますそこら中で【カタカナ語】があふれていますが、特に乱発されてるのが会社の中だというのは2016年になっても異論のないところではないでしょうか。
業種によっても使われるカタカナ語は様々変わると思いますが、今回は個人的にこれまで気になってたものを2016年バージョンとして改めて収集してみました。
※過去記事ですが、今回のほうが質・量ともに充実していますので極力気にせず進んで下さい。
目次
現代カタカナ語番付
まずは最初に、今回選んだカタカナ語を番付形式で一挙ご紹介しましょう。
★2016年版、独断で選ぶちょっとあれなカタカナ語番付表☆
【使うの恥ずかしい】方 | 【つい使っちゃう】方 | |
アジェンダ | 横綱 | バッファ |
コミットメント | 大関 | アサイン |
スキーム | 関脇 | フィックス |
コンセンサス | 小結 | リテイク |
シナジー | 前頭筆頭 | ブラッシュアップ |
エビデンス | 前頭二枚目 | ペンディング |
ソリューション | 前頭三枚目 | リソース |
バイアス | 前頭四枚目 | フォロワー |
プライオリティー | 前頭五枚目 | フィードバック |
コアコンピタンス | 前頭六枚目 | モックアップ |
ファクター | 前頭七枚目 | リスケ |
オーソライズ | 前頭八枚目 | リマインド |
ローンチ | 前頭九枚目 | ブレイクスルー |
ダイバーシティ | 十両 | オルタナティブ |
イノベーション | 幕下 | リテラシー |
日本語で良くない?使うの恥ずかしいカタカナ語
職場で頻繁に飛び交うけれど、今一つしっくりこない類のカタカナ語。
頻繁に言われてるから意味はなんとなくわかっているけど、自分から口にすることはあえてしたくない・・・そんな言葉たちを意味と使用例などあわせてご紹介していきましょう。
アジェンダとは
主な意味:1 計画。予定表。議事日程。協議事項。2 スケジュール帳。備忘録。
今はなき某政党の某代表の某お顔が某チラついて、自分からはなかなか口にした事がない(したくない)言葉ナンバーワンかも?
「”議題”って言えばよくない?」と思いながら、おかげで会議に集中できない会議用語筆頭。
コミット・コミットメントとは
主な意味:1 約束。誓約。公約。確約。2 かかわり。かかわりあい。関与。介入。
某CMのおかげで市民権を得たが、かえって使うのがためらわれるようになった言葉か?
約束してほしい主体が誰なのか今一つわかりづらいのが玉に瑕。
スキームとは
主な意味:計画。企画。体系。枠組み。
これまた計画。”アジェンダ”が目的のための行動予定に対し、コチラはその予定の枠組みという感じか。
日本人は計画・予定を言い換えるのが大好き。プラン・スケジュール・プログラム・ストラテジー・・・他にもいろいろ。
その事自体が結局『計画とはあいまいなもの』ってことを、非常にわかりやすく体現しているのかも?
コンセンサスとは
主な意味:人々がコミュニケーションを媒介してある命題を相互承認すること。意見の一致。合意。
「合意」「皆の了解」で問題ないんじゃないか・・・コンセンサス取れたと思ってOK?
結構一般化しつつある言葉だが、日本語で駄目な理由は何も見当たらないのが悩ましいところ。
シナジーとは
主な意味:1共同作用。相乗作用。2 経営戦略で、各部門の相乗作用を活用した効果として利益を生みだすこと。
使用例:「BtoBはウィンウィンで大きなシナジー効果を!」
・・・敗者は誰、カスタマー? いいえ、それはいつだって末端の作業者です。
エビデンスとは
主な意味:1 証拠。証言。
ビジネス現場だと言質を記録として残すこと。医療現場だと科学的根拠。銀行だと公的証明書類、という使い分け。
どれも”証拠”の意味だが、妙に大げさな文言なのでどこで耳にしてもなぜかドキッとしてしまう代表的な言葉。
ソリューションとは
主な意味:1 解明。解決。2 業務上の問題点や課題を解決するための手段。また、そのために導入される情報システム全般のこと。
よく聞く「〇〇ソリューション」を言い換えると、〇〇の問題を解決するための方法・手段またはそれを行う事業・システム、となる。
「ソリューションを提供します」は「なんでも言うてくれたら解決方法お教えしまっせ、どないでっしゃろかあんさん」を格好よく言った言葉と言えるのかもしれない。
バイアスとは
主な意味:1 織物の布目に対して斜めであること。また、それに沿って裁った布地。2 考え方や意見に偏りを生じさせるもの。
使用例:「この記事のカタカナ語に対するコメントはかなりバイアスがかかってるな」
最近だと、マスコミの評価についてよく使われてるとかいないとか・・・。
プライオリティーとは
主な意味:優先順位。優先順。また、優先権。先取権。
使用例:「このカタカナ語の記事は自分にとってプライオリティーが低い記事と言わざるをえない」
とくにためにはならない、快適に読み飛ばせる記事が今回の重要なテーマとなっている。
コアコンピタンスとは
主な意味:自社の得意な競争分野。あるいはその分野に自社資源を集中する経営手法。
使用例:このサイトのコアコンピタンスは、コンテアニメ®というアニメ映像コンテンツである。
コアコンピタンスに負けじと、もっと独自商品の知名度を上げたいところ。
ファクト・ファクターとは
主な意味:事実。実際。ファクター:要素。要因。
使用例:とどのつまり知名度が上がらないファクターは何だろう・・・?
考えだすと嫌になるけど、そこから目を離しては一歩も先に進めない。
オーソライズとは
主な意味:正当と認めること。公認すること。権威づけること。
使用例:もっとブログ読者を増やして、世間にオーソライズされることが必要だというのか??
・・・延々と自問自答を繰り返す日々。
ローンチとは
主な意味:立ち上げること。参入すること。始めること。特に、新しい商品などを売り出すこと。
使用例:よし、新しいブログカテゴリをローンチするか・・・まずは必殺の「シュリンプガーリック味」特集だ!!
ニッチ過ぎてもビジネスは成功しないので、みんな気をつけよう!
日本語でだって全然言えるけど、ついつい使っちゃうカタカナ語
飛び交ってる言葉を耳にしているうちに、ついつい感化されていつのまにか使ってるカタカナ語ですよね。
意味は理解しているからホントは日本語で言い換えられるんですが・・・そんな可哀想な言葉たちを意味とあわせてご紹介です。
バッファとは
主な意味:処理速度の異なる装置の間に置いて、双方の速度差を埋めるために使われる機器のこと。緩衝装置。
余裕、ゆとり、あそび・・・それでいいと思うのに、周りが使うからなんとなくあわせて使っちゃう筆頭。
非関連:”オリックスバッファローズ”ではない。正しくは”オリックス・バファローズ”なので気をつけよう。
アサインとは
主な意味:物事を割り当てること。あてがうこと。また、任命すること。
筆者は個人的に昔のバイト時代から使っていたので、いまいち客観的な知名度が判断つかない言葉。
使用例:「明日のシフト、朝番要員が足りないから適当な奴誰かアサインしといてー」みたいな。
フィックスとは
主な意味:1 固定すること。定着させること。2 日時・場所などを決めること。
イラストやアニメ・ゲームなどの仕事の場で使う状況が多いんでそっち系の人はどうしても慣れちゃう筆頭語かも・・・まさにこれこそカタカナ語の魔力なのか?
使用例:「あれフィックスした?」「これってまだフィックス前のデータ?」
使用例:「Faxの表記は『ファックス』でなく『ファクス』で、Fixは『フィックス』でフィックスですよね」
リテイクとは
主な意味:撮影や録音をやり直すこと。また,そのもの。
説明のまま、作業のやり直しという意味で用いる。似た言葉に”リメイク””リライト”などあるが、こちらは割と前向きな作り直しの場合が多い(笑
~使い方~
リメイク「このネタをリメイクしてもう一儲けだ!」(積極的)
リライト「このブログ記事はちょっとデータ古いからリライトして最新にしてみよう、google様クロールよろしく!」(肯定的)
リテイク「5日寝てないところちょっと悪いけど、これリテイクで!」(絶望的)
ブラッシュアップとは
主な意味:みがき上げること。一段とすぐれたものにすること。
語感から意味が想像しやすいので、業界に新しく入った場合でも割りと馴染みやすい言葉。
前向きな調整のための言葉だが、言われた方は”リテイク”と大差ないダメージを受けることもしばしばとか・・・?
ペンディングとは
主な意味:未解決の状態にとどまること。保留すること。
むしろ日本語の「保留」と「留保」の違いの方がわからなかったりしなくもないが、あえてここでは触れないこととしたい。
使用例:「・・・これまで100名3年がかりで必死に進めてきたこのプロジェクトですが、来年夏くらいまでいったんペンディングでお願いしまーす♪」
リソースとは
主な意味:1 供給源。資源。財源。2 コンピューターが稼働するために必要な、ハードウエア・ソフトウエアの環境。
外注でも内部でも、頼める作業者がまだあるか尋ねる場合によく使われる気がする。
「リソース足りてる?」みたいな感じ。
リソース=資源=必要な時に絞り出すもの=外注。外注様様ということである。
フォロワーとは
主な意味:リーダーを補佐する人。また、あとに続く人や物。
昔は「追従者」の意味から”二番煎じ””二匹目のドジョウ””パクリ”の意味合いが強かったが、今では「自分の投稿(ツイート)を見られるよう登録した人」意味の方がもっぱらメインか?
決して、他人の失敗にうまく対処してくれるフォロー上手な人のことではない。
フィードバックとは
主な意味:物事への反応や結果をみて、改良・調整を加えること。
フィード=供給。バック=戻る。つまり結果から供給元(=原因)にさかのぼって要因をつきとめること。
関連:サイドバックが走ってる! ロングフィードを出せ! という絵が頭に浮かんだあなたは少数派かも?
モック・モックアップとは
主な意味:試作や店頭展示などのためにつくられる実物大模型。モック。
ちょっと響きが可愛いがその制作中は大概が修羅場。「もけい」と「もっく」の語感が似ているのは偶然か?
非関連:この言葉を聞くと『ヨックモック』のシガールが食べたくなる人もいるらしい。
関連:ヨックモックはスウェーデン北部の町名に 由来。ノルウェーのサーメ語で「小川」という意味
リスケ・リスケジュールとは
主な意味:スケジュールを立て直すこと。日程の再調整をすること。
カタカナ語最頻出の「リ〇〇」シリーズの一つ、初心者はここから攻めてみてもいい。
ところでメールの返信などにつける「Re:」・・・「リ」?「レ」?「レイ」?
意味は「Reply」?「Response」?「Return」?「Regarding」?「Reference」?
正解がどれなのかわからないが、あえてこれ以上掘り下げるのはやめておきたい。
リマインドとは
主な意味:思い出させること。思い起こさせること。
またでた、「リ〇〇」シリーズ。
使用例:「それリテイクだからリスケして、リソース別でも了とするから。リマインドしてリプ(ライ)よろしくー」
訳(それやり直しさせるから予定変更ね、別の人でもいいから。納期念押しして、確認とれたら返事よろしくー)
・・・流石にここまでの人には業界でも会ったことがない(笑
ブレークスルーとは
主な意味:1 行き詰まりの状態を打開すること。 2 科学技術などが飛躍的に進歩すること。 3 難関や障害を突破すること。
ブレークスルーは「現状打破」な感じでいいが、ブレーク自体が難しい・・・。
”プリズンブレイク”、”コーヒーブレイク”、”2016年ブレイク芸人”。みんな意味が違う。
監獄でひと休み、コーヒー大流行、2016年ぶっ壊れ芸人。ではないので、注意が必要。
自分は使わないけど、耳にするとややこっ恥ずかしいカタカナ語
身の回りに限らなくても、色んな機会に耳にするのがカタカナ語のカタカナ語たるゆえんじゃないでしょうか?
意味はなんとなくわかっているつもりだけれど、実はあまり自信がない・・・いや本当は全然わかってないんだよねー俺。
そんな、聞くのを少しためらいがちになる星屑のような言の葉たちを意味とをあわせてご紹介。
イノベーションとは
主な意味:1 新機軸。革新。
だいぶお偉い人やベタなベンチャー系が大好きな言葉という印象。イノベーションとリノベーションの使い分けがデキる人が果たして何人いるのか?
関連:とにかく「イノベーション」って言っとけば斬新に聞こえるか、バカっぽく思われるかのどっちかなんだぜ・・・気をつけな坊や。
ダイバーシティとは
主な意味:1 多様性。相違点。2 企業で、人種・国籍・性・年齢を問わずに人材を活用すること。
「Divers」多様な+「ity」(名詞化)でダイバーシティ。ダイバー・シティ(潜水士の都市)ではない。
使用例:日本の雇用システムにはもっとダイバーシティが必要だ。(割と好例)
関連:多様性複合商業施設『ダイバーシティ東京』ってお台場のガンダムがあるところであってる?
リテラシーとは
主な意味:読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力
最近よく聞く「ネットリテラシー」。ネットマナーやネチケット(なつい)の意味じゃないので、ぜひ気をつけたい。
【インターネットを理解し正しく利用出来る能力】という、現代人というジョブにおける必須アビリティの一つであろう。
オルタナティブとは
主な意味:1 二者択一。 2 既存のものに取ってかわる新しいもの。
2の意味が示す通り、ちょっと斬新でまだマイナーだけど流行りそうなやつという意味。
ポピュラーやメジャーの反義語? 似たような使い方の言葉としてマイナー、インディーズ、アングラ、サブカルなど。
今一番の流行はオルタナティブロックだ! という表現は決して間違っちゃいないけど、どこか座り心地はよろしくない。
さいごに、
・・・2016年最新として厳選30のカタカナ語を取り上げてみましたが、巷にあふれるカタカナ語はまだまだたくさんあります。
なぜヒト(特にビジネスマン)はかくもカタカナ語を使うのか??
要因として考えられるのは、
- 日本語だと表現がストレートすぎて恥ずかしい、もしくは厳しく伝わってしまう時にニュアンスをやわらげたい
- 新しい表現として既存語は形骸化しているので、新たな言葉でインパクトをだしたい
- 内輪で新しい言語を共有し、仲間意識や専門性を高めたい(もしくはそう見せたい)
決して悪いことじゃないですし、一定の効果もあるでしょう。ただその一方で、
- 言葉の乱れの要因の一つとなり、正しい日本語が失われていく。
- 部外者や新人、また高齢者にとっては難解で意味不明な言葉が多くなっていく
- 和製英語の誤用や意味の転用によって、逆に正しい英語学習の妨げになる。
以上の懸念もあります、一つの側面として否定できない事実です。
今では日本語として定着したものでもかつては外来語だったり新しいカタカナ語だったりと、日々言葉(日本語)は増え続けています。
新しい言葉だからといって、頭から全否定するのは正しい向き合い方ではないでしょう。
結局使える言葉は残り、そうでないものは自然に廃れていきます。
もちろん自身が意味もわからずカタカナ語をニュアンスのみで使うのは論外ですが、相手の言葉を間違って理解していないか相手に正しく伝わっているかを常に配慮し、言葉というコミュニケーションツールとして正しく活かすことに尽きるはずです。
互いの意思疎通がちゃんと出来てこその【言葉】です。
・・・・・・ということで、コンセンサス取れた方はペンディングとか言わずにシェアをフィックスよろしくです(笑