2016-06-07

ゲス自分がイヤになる

先週の土曜の夜、しばらくぶりに親友から電話がかかってきた。

お互い結婚してからはあまり連絡を取り合う機会もなかったので、最初は「ひさしぶり! 元気だった?」なんて年甲斐もなくはしゃぐ。

そうしていくらかの世間話を挟んだ後、彼女が突然思いつめたような声で悩みを打ち明けてきた。

彼女の夫が不倫をしているらしい。

ほぼ確実な証拠は押さえているが、どんな風に問い詰めたらいいか迷っているとか。

電話をしてきた夜も、旦那さんは「どうしても断りきれなくて」と休日返上取引先、もとい会社の後輩と逢っていたようだ。

涙ながらに不幸な身の上を語る彼女に、表面的には優しく応対しながらも、私の心の中はとても白けていた。

だって彼女もまた未婚の頃に不倫をしていたから。相手ジムで知り合った10歳くらい歳上の既婚男性だったと思う。

会う度に不倫という「大人恋愛」の良さを自慢気に語ってきた彼女

不倫相手を振り回して相手方の家庭を崩壊させたあげく、結局面倒はゴメンと相手から手を引いた彼女

高校時代からの何でも語り合える仲だけど、あえて批判否定もせずにおいた。けど、いつか罰が当たるんじゃないかと思っていた。

そして今、こうして旦那さんに浮気されている。

これがあなたが自慢していた「大人恋愛」の裏側なんだよ。自業自得じゃないの?

そんな言葉が喉元まで出かかっていた。大切な友人が辛い思いをしているというのに、心から相手を思いやる気持ちになれない。

言葉の上だけ共感してあげるふりして、相手をなじる言葉ばかりが頭に思い浮かんだ。

どうして私はもっと優しくなれないんだろう。

それ以上に、どうしてあの頃にもっと強く注意してあげられなかったんだろう。中途半端な優しさは卑怯だった。

彼女気持ちを傷つけないようにしようとして、巡りめぐって酷く傷つける結果となってしまった。

こんなゲス自分がイヤになる。

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