出演者は落語界のエリート?
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引用:http://cdn2.natalie.mu/media/owarai/2016-05/0523/extra/news_header_DSC_0115.jpg


『笑点』の司会が交代したのが全国的な話題になっていましたが、あの番組に出ると収入が急増すると言われています。

落語家の収入のほとんどは営業や講演ですが、そうしたギャラが知名度で10倍は上がるのでした。


笑点は落語家のステータス

落語家はテレビ番組の「笑点」に出ると年収が10倍に増えると聞いた事があり、どうやら事実のようです。

若手芸人とか落語家は年収数百万の下の方が普通ですが、それが知名度が上がり数千万になるという。

『笑点』(日本テレビ系)で10年間司会を務めた桂歌丸が引退し、春風亭昇太が新司会になったのが大きな話題になりました。

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最近テレビの視聴率は下がりっぱなしで、ゴールデンでも10%を切るのが珍しくなくなりました。

週間視聴率の上位には「NHKニュース」「地震速報」など驚くような番組が並んでいる。

昔は低視聴率だったが、周囲が下がって高視聴率になったのは「サザエさん」「笑点」などで視聴率トップの事もある。


特に落語はテレビ番組が少なく、落語家がテレビに出る機会自体が少ないので、出演すれば知名度が全国区になります。

その司会ともなれば落語界の(テレビの)頂点とも言え、誰もが密かに狙っているポジションでした。

大本命とされたのが6代目三遊亭円楽(もと楽太郎)だが、人間的に癖があり、好き嫌いがはっきり分かれる傾向がある。


政治ネタを取り入れる事が多いが、話題は必ず自民党批判で、自民党政治家を連想させるたとえ話を得意とする。

政治腐敗やスキャンダルを責めるのだが、一方で民主党や野党には非常に甘く、片寄っていると言われている。

また笑いの取り方が、他人の揚げ足を取ったり、人間的に侮辱する「毒舌」なため、嫌いだという人も多い。



笑点に出れば年収10倍

大本命と言われながら司会になれなかったのは、視聴者や関係者に円楽を嫌う人が多かった為かも知れない。

それはともかく、若手の春風亭昇太が司会に抜擢されたのは驚きで迎えられたが、実はもう56歳だった。

笑点の司会を決めているのは落語界ではなくテレビ局で、番組プロヂューサーが最終決定するとされています。


だがこうした番組では司会の権限が大きく、円楽を蹴って昇太を推薦したのは、前司会の歌丸だと言われている。

新司会発表、新司会でのスタートと3回連続で視聴率は20%を越え、今や日テレの看板番組になった。

笑点のギャラは「回答者40万円、司会者80万円」と出演者がネタで話しているが、大体本当だと思われます。


番組制作費が一回2000万、そのうち出演者のギャラは20%程度と相場が決まっていて、あまり増える事はないからです。

大物芸人は一回300万取っているとされるが、当然その分若手芸人は「ただ働き」をしています。

笑点出演者は皆がベテランなので、全員で公平に分けるシステムになっているようです。


笑点に出演すると、特に地方営業では知名度を買われ、ギャラが10倍に跳ね上がるので、笑点が無給でも出演したいのです。

落語の興行は「寄席」と呼ばれるが、真打つまりメインイベンタークラスでも3千円から5千円で、まったく食っていけません。

では落語家が何でメシを食っているかというと、「お座敷と独演会」そして営業で大半の収入を得ています。



落語家に引退なし

これらは人気に応じて一回数万円から100万円を超える人も居て、「寄席」の収入とは比較にならない。

だが公式な興行である「寄席」での格が営業活動でのギャラに反映されるので、サボる訳には行きません。

真打クラスで「寄席」数千円、「お座敷と独演会」10万円だが、同じ真打でも笑点に出る出ないで大差がつく。


笑点に出ない人は数万円で前座扱い、それが笑点レギュラーに選ばれると、一回50万円を越えるという。

笑点の司会ともなれば一回の講演料が100万円以上になり、年収も数千万から億に手が届くようになる。

落語家は基本的にケチで散財しないそうで、コンスタントに何十年もこれを続けると、なくなる時には数億円の遺産を残す人が多いという。

落語家には引退がないので、一度立てたステータスが長く収入をもたらすのでした。

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