【全27サービス】マーケティング業務、グロースハックをサポートするサービスを部門ごとにまとめてみた
はじめに
グロースハッカーという言葉をご存知でしょうか。
グロースハッカーとは、サイト改善などを通して製品やサービスの成長を請け負うマーケティング責任者を指し、ユーザー獲得のための専門家です。
従来の広告費やマーケティング予算をかけた獲得施策を中心としたものではなく、ABテストやサイトデザインの変更などを通じて、サービスユーザーやユーザーのリテンションを獲得することで、ビジネスの成長に貢献致します。
サイトへの集客から会員登録、登録後の再訪問やサイト内での商品・サービスの購入、知人間での共有による情報拡散など、デジタルでの一連の流れを最適化します。
また最新では、Webメディア情報の分析やソーシャルリスニング接客など、プロモーション分野との連携も高まっています。
今回は、こうした最新のマーケティングサービスを部門ごとにまとめてみました。
これであなたも、ビジネスのグロース(成長)をハック(加速)させていきましょう。
目次
サービス数が多いので、目次と図解を作成いたしました。
各サービスの終わりには、文中でも目次へ戻るためのリンクを貼っています。
また、各部門の終わりには、価格表などを掲載したそれぞれのまとめ記事をご紹介しています。
【アクセス解析】
Google アナリティクス
アドビアナリティクス
KISSmetrics (キスメトリクス)
ビジョナリスト
Mixpanel (ミックスパネル)
【ヒートマップツール】
clicktale(クリックテール)
Ptengine(ピーティーエンジン)
User Insight(ユーザーインサイト)
SiTest (サイテスト)
【アトリビューション分析】
【ABテストツール】
Optimizely(オプティマイズリー)
Kaizen Platform(カイゼン プラットフォーム)
Visual Website Optimizer
【ソーシャルリスニング】
Social Insight(ソーシャルインサイト)
[email protected]
【アプリ解析】
metaps(メタップス)
Repro(リプロ)
Apptizer
Tapjoy
App Annie
【その他】
adelie(アデリー)
SimilarWeb(シミラーウェブ)
eMark+(イーマークプラス)
indicator(インディケーター)
i-Catch(アイキャッチ)
wizpra(ウィズプラ)
グロースハック支援ツール全27サービス
アクセス解析
アクセス解析とは、Webサイトに設置することでユーザーの流入数・流入経路・属性・離脱率などを把握することができるツールです。
定量的・定性的な分析を可能とし、Webサイトの課題点や改善点を明確に導き出すことができます。
Google アナリティクス
数あるアクセス解析の中で最も導入率が高いサービスであり、最大の魅力はとことん無料だと言う事です。
アクセス解析に必要な機能は全て備えており、無料ながら「ここまでできるの!?」とその高機能とデータ量には驚かされます。
ただし一つネックをあげるなら、無料故にサポートがないということですね。
多くのフォーラムが存在するのである程度スキルのある方なら問題ありませんが、サポートを受けたいという場合はプレミアム版の利用をお勧めします。
価格:無料~
参考:Google アナリティクス
アドビアナリティクス
PhotoShopやAcrobat Readerを提供するアドビシステムズが提供するアクセス解析。
基本的な機能はもちろんのこと、Adobe Marketing Cloudとの連携が最大のメリットと言えます。
マーケティングオートメーションと連携することでより高度なユーザー分析と施策展開が可能で、Adobe Marketing Cloudを既に導入している企業では是非連携を取りたいところです。
ただし、代理店によって提供価格やサポートが異なるので導入は慎重に行う必要があります。
参考:アドビアナリティクス
KISSmetrics (キスメトリクス)
純国産アクセス解析で、クラウドツール紹介サービスBoxilの中でも高い評価を得ています。
特に顧客分析に特化していて、任意のグループや顧客などそれぞれの行動を詳細まで分析することが可能です。
また、目標売上げや業務上の指標などはダッシュボードにて1ヵ所で管理されるので、高いユーザービリティも魅力です。
参考:KISSmetrics
ビジョナリスト
CRMとの連携が容易なアクセス解析で、Webサイト運営のKGI(重要目標達成指標)を最終的な成約まで伸ばすことができます。
また、サポートが手厚いのも魅力の一つ。右も左もわからず初めてアクセス解析ツールを導入するという方にとっては、安心して導入出来るサービスです。
レスポンシブ対応のWebサイトにおいても共通のインターフェースでデータを管理できます。
参考:ビジョナリスト
Mixpanel (ミックスパネル)
通常アクセス解析はWebサイト全体のアクセスデータを測定・集計しますが、Mixpanelではイベントごとの分析が可能です。
また、アクセス解析でありながらABテスト機能を備えています。
日本語化されていないので国内での浸透率はまだまだですが、細かい機能ながらシンプルで使いやすいサービスです。
参考:Mixpanel
ヒートマップツール
Webページ内におけるユーザーの行動をより詳細に可視化するのはヒートマップツールです。
クリック率の高いリンク、低いリンク、よく閲覧されているコンテンツなどがサーモグラフィー形式で表示されます。
clicktale|クリックテール
世界10万社以上・国内1,200社以上に選ばれているヒートマップツールであり、国際的に定評があります。
また、アクセス解析のGoogleアナリティクス、アドビアナリティクスなど。ABテストツールのOptimizelyなどとの連携が特徴であり、より高度な定性分析が可能となります。
マウス録画機能も実装されています。
参考:clicktale
Ptengine(ピーティーエンジン)
カテゴリとしてはアクセス解析ツールに分類されますが、ヒートマップツールに定評があります。
さらに、グッドデザイン賞を受賞していることからインターフェースの優位性が伺えます。
価格は月額14,800円~と安価に導入でき日本語対応もされているので、初めてのヒートマップツール導入にも選ばれているサービスです。
初期費用:無料
価 格 :14,800円~/月
参考:Ptengine
User Insight(ユーザーインサイト)
ヒートマップツールというと、特定のWebページ上における複数ユーザーの行動データと捉えがちですが、特定ユーザーにフォーカスした分析も重要です。
それを可能にするのがUser Insightであり、CVしたユーザーに特定したデータ分析が可能となっています。
また、集計データログをCSV形式でダウンロードすることもできます。
初期費用:50,000円~
価 格 :50,000円~/月
参考:User Insight
SiTest (サイテスト)
2015年1月のリリースと比較的若いサービスですが、導入Webサイトは既に7万3,000サイトを越えています。
ヒートマップツールとして認知されている傾向にありますが、実はABテストもEFO(エントリーフォーム最適化)も可能なオールインワンプラットフォームです。
直感的なインターフェースにとことんこだわり、解析が苦手な方でも扱えるサービスの一つです。
初期費用:無料
価 格 :無料~
参考:SiTest
アトリビューション分析
アドエビス
ヒートマップツールを始めLPO(ランディングページ最適化)やSEOなど、様々な機能を組み合わせていくことで独自のプラットフォームをく構築できるサービスです。
また、外部連携機能としてTVメタデータと連携でき、WebサイトのみならずTV番組紹介回数・CM放映回数などマスメディアとの統合を図ることができます
参考:アドエビス
ウェブアンテナ
アトリビューション分析を得意としており、ユーザー1人1人にフォーカスした接触履歴も確認できます。
扱いが難しいアトリビューション分析ですが手厚いサポートで活用を支援してくれるのも魅力の一つです。
広告効果を一元的に管理できることからも、ユーザービリティの高いサービスと言えます。
参考:ウェブアンテナ
ABテストツール
そもそもABテストとは異なる2つのWebページ・サイトにおいて、どちらの方がよりよい結果をもたらすかを測定するテストです。
このテストを可能とするのがABテストツールであり、LP(ランディングページ)の効果検証などに用いられることが多くあります。
Optimizely(オプティマイズリー)
世界中で選ばれているABテストツールであり、日本語化されていることから国内でも多数の企業が導入しています。
テスト準備から開始まで全てユーザーが行う必要がありますが、豊富な機能・連携先で自由度の高いABテストが実施可能です。
参考:Optimizely
Kaizen Platform(カイゼン プラットフォーム)
WebページにJavaScriptを埋め込むだけと手軽にABテストができるツールであり、解析に慣れていない方でも簡単に導入することが可能です。
また、Kaizen Platformに参加している国内900人のグロースハッカーから改善案を募ることができるので、社内にグロースハッカーがいなくても問題ありません。
参考:Kaizen Platform
Visual Website Optimizer
世界4,500社以上・国内400社以上の導入実績があるABテストツールであり、ヒートマップ機能も包括しています。
また、パワーポイントライクにWebサイトのデザイン・レイアウトを変更できるのでデザイナーやエンジニアがいなくても継続的な改善が可能です。
Hyundaiや集英社といった大手企業での導入実績もあり、安心して導入出来るツールでもあります。
参考:Visual Website Optimizer
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、ブログやソーシャルメディアにおいて日常的に語られている会話や行動情報を調査・収集・分析するためのツールです。
市場調査、ブランド調査、需要予測などに活用でき、企業のソーシャルメディア運営では欠かせないツールとなっています。
Social Insight|ソーシャルインサイト
数百億の口コミデータの中から、キーワードを指定することで特定の口コミを分析することができます。
また、アラートにより自社名や製品名の「バズ」を通知してくれる機能や、炎上を察知し事前に回避する機能など様々な分析に対応。
主要ソーシャルメディアは全てカバーしています。
参考:Social Insight
[email protected]
データソースは590億と最大級であり、Twitter にいたっては過去~現在に至る全てのデータを押さえています。
また、国内最大掲示板である「2ちゃねる」のデータも独占提供しているので、よりリアルに近いユーザーニーズを把握することが可能です。
1度の検索で10キーワードと高度な検索機能も特徴的です。
参考:[email protected]
アプリ解析
アプリ解析とは、アクセス解析ライクにモバイルアプリやWebアプリを分析できるツールであり、アプリ開発の現場には欠かせません。
クラッシュ分析やアプリ内におけるユーザー行動などを分析することが可能です。
metaps|メタップス
導入アプリは世界で20億を越え、2億人のユーザーデータが利用されえているアプリ解析です。
データ分析からプロモーション、収益化までを1つのSDK(ソフトウェア開発キット)で提供しているオールインワンプラットフォームとなります。
また、オフラインとオンラインを絡めて広告効果の測定も可能です。
参考:metaps
Repro(リプロ)
アプリ内で多く使用されている機能を知るリテンション分析や、ユーザーの離脱ポイントを知るファネル分析など、課題把握と改善に特化したアプリ解析です。
また、ユーザーの行動履歴を動画で確認できるので、精度の高い定性分析が可能となります。
また、ユーザーに合わせてプッシュ通知を発信することもできます。
参考:Repro
Apptizer
広告流入の効果計測を始め、アプリ起動数や継続率、アプリ内PV数の測定など幅広い分析に対応しています。
また、全てのメディアの広告効果を一元的に管理できるので高いユーザービリティを実現しています。
参考:Apptizer
Tapjoy
世界190カ国で導入され、国内においては650万ダウンロードを達成した人気アプリ「にゃんこ大戦争」にも導入されたアプリ解析です。
また、バンダイナムコゲームスが提供するアプリ内にも導入されているこから、高い信頼性と効果が伺えます。
アプリ内広告をクリックすることで仮想通貨が入手でき、ユーザーのリテンションに効果あり。
参考:Tapjoy
App Annie
アプリ解析における分析をアウトソーシングでき、開発者はもとよりグロースハッカーの業務効率化にもつながるツールです。
同様のツールとしては珍しく無料から始められるので、初めてアプリ開発ツールを導入する企業でも安心です。
参考:App Annie
その他
ここでは、いずれのカテゴリにも属さないグロースハック支援ツールを紹介していきます。
adelie(アデリー)
専門知識を必要とせず、素早い統計分析と可能にするのがadelieです。
データ分析において重要なのは精度の高い「仮説」であり、adelieは様々なデータの組み合わせや試行錯誤から最適な仮説を導き出します。
また、現場担当者の使用を意識しているのでよりリアルなデータ分析ができます。
分析結果をエクセルに出力することも可能なので、専門家不要でデータ分析の幅が広がります。
参考:adelie
SimilarWeb(シミラーウェブ)
Webサイト運営において必ず確認しておきたいのが競合サイト情報です。
SimilarWebでは競合サイトのアクセス状況や検索キーワードなどを把握することができます。
その精度は100%ではないものの、競合サイト分析をする上では十分なデータが入手できます。
また、無料~利用できるのも魅力の一つです。モバイルアプリも解析可能。
参考:SimilarWeb
eMark+(イーマークプラス)
20万人規模のPCパネルの行動データをもとに、インターネット上におけるユーザーニーズを把握することができるツールです。
自社Webサイトを訪問しているユーザーは他にどんなサイトを閲覧しているのか?自社Webサイト訪問前後の動きなど、分析の幅をインターネット全体へと広げることができます。
参考:eMark+
indicator(インディケーター)
こちらはWebサイトのURLを登録するだけで、コンテンツが持つ影響力を自動測定できる業界オンリーワンのツールです。
「広告価値換算」や「ソーシャルプラグイン押下数」など、コンテンツの世の中での反響を毎日自動で解析しデータベースに蓄積してくれます。
世の中で話題となっているコンテンツの集計や、自社で発信した記事コンテンツの効果測定に適しているクラウドサービスです。
参考:indicator
i-Catch(アイキャッチ)
自社サービスや自社製品のTV露出度を簡単に測定できる広告効果分析プラットフォームです。
急な報道や問い合わせにしていても瞬時に報道内容を確認することができるので、慌てる必要がありません。
また、Twiter炎上リスク対策モニタリングツールとしても活用されています。
参考:i-Catch
wizpra(ウィズプラ)
クラウド型アンケートシステムによりWebページ・メール・SNSなど、あらゆるプラットフォームでユーザーの声を集めることができます。
また、データの収集だけでなくテキストマイニング分析やリアルタイム分析など、各種分析機能も包括。
顧客の行動や感情を把握し、新規顧客獲得やリテンションに活用することが可能です。
参考:wizpra
まとめ
いかがでしたか。サイト解析・サイト改善業務は、IT企業にとって無くてはならないものとなっています。
自身が直接の担当者とならなくても、ツール運用の概要について理解を深めることは、サービス全体に関わる生産性のアップに必要となるでしょう。
今回ご紹介した支援ツールを参考に、業務改善に取り組んでください。
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