私のように交友関係が狭いと視野も狭くなり、ずっと同じ勤務場所の仕事もあれば、営業でもないのにあちこちを放浪する仕事があることが分からない。
もって生まれたものなのか、成長の中で育んでいけるものなのか、人生の最後で分かるのかもしれません。
今日はお茶の水と言うか淡路町界隈での仕事、そうでなくても通勤中に途中下車して立ち寄ろうと考えていたゆで太郎淡路町店(ホームページ)。
淡路町店にはゆで呑みに立ち寄りましたが朝食は初めて、一人客だけでなく複数人客も多くて満席かと思うほど混み合っています。
夏限定メニューも始まっていますが、先ずは朝そば(たまご)330円、無料クーポン券でコロッケ。
お蕎麦と蕎麦つゆはとても美味しかったのですが、かき揚げとコロッケはかなり揚げおきで、ギリギリセーフな感じ。
揚げ物の仕上がりのブレこそがゆで太郎の魅力であり、「揚げ置きだからダメ」とお店にせいにする人間にはなりたくないな(なれないけど)。
生卵は自分で割るタイプ、これまでずっと「割られて」いたので渡された時は茹で玉子かと思いましたが、店(店員さん)によって違うんだ。
美味しいお蕎麦を食べ終わったら生卵を割り入れて、ご馳走様でした。
お昼は現場の近くの未食店ということで、風来居神田秋葉原店@淡路町(千代田区神田須田町)へ。
2000年に西新宿へ都内初出店し、続けて渋谷へ支店展開、その後、埼玉に出店しつつも撤退して、こちらに2014/3/17オープン。
店主さんは北海道旭川の山頭火で修業されての独立ですので、いわゆる「山頭火系」ですが、関東圏の山頭火系は風来居だけのようです。
風来居とは種田山頭火の庵に由来するとか、浅学の私でも読み間違えないようにふりがなをふって欲しいなぁ。
手前に短い辺の奥に長いカウンターのみ12席の店内、酢、白胡椒、一味の調味料だけが置かれた綺麗に磨き上げられた一枚板が末永く営業する強い意思のようです。
メニューは温麺として塩、味噌、醤油、つけ麺は煮干し、辛しお、辛みそ、カレーみそ。
店員さんは一人で多くのお客さんに対応されていましたが、満席外待ちな程に混み合ってくれば奥の事務所からもう一人の店員さんが出てくるかもしれません。
程なくしてしおらーめん770円、ビビンバ石鍋のような厚手の丼、重い。
約10年ぶりに食べましたが、美味しいですねえ、特出した何かを敢えて抑え、技巧や食材に頼らずに、10年後、20年後も変わらぬ味を提供するための味わい。
今では臭みの無い豚骨スープは当たり前過ぎて臭みのある豚骨スープを探す方が難しいのですが、山頭火や風来居が流行りだした頃は、どうやったら臭みを消せるのか不思議で、消すだけではなく旨味だけを残すのも不思議でした。
小林製麺の中太麺の美味しさったら、堪らない。
スープと同じように、食材(小麦粉)や水が多少変わっても全体的な印象はブレないシンプルな美味しさ。
ラーメンはなぜラーメンと呼ばれるのか、分かってますねえ。
チャーシュー、メンマ、ネギ、白ごま、キクラゲ、このキクラゲのぷるんとした食感がとてもいい感じです。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
飲みに行く予定が仕事が終わらずにキャンセル、「この日しか空いていないんです」の日に合わせると大抵は合わない。
大人でも子供でも予定通りに物事が進むとは限らないけど、できるだけ進めた方がいいのだろうか。
駅に向かう途中で目に付いた御茶ノ水魂心家@御茶ノ水(千代田区神田駿河台)(ホームページ)。
久しぶりの魂心家、ラーメン屋とし流行っているかどうかは判断できませんが、東京、神奈川、静岡、石川、愛知、大阪と20店舗近く支店展開されているのは商売的には大成功でしょう。
チェーン店だから当たり前なのかも知れませんが、包丁すら置かない厨房、箱等から出して温め直すだけで提供されるラーメン。
以前、故佐野さんが「麺を打たないラーメン屋は、スープ屋だ」と言われましたが、「スープすら炊かないラーメン屋は盛り付け屋」と呼んでいいのかどうか。
メニューは公式ホームページを確認していただくとして、夏季限定メニューとしてつけ麺は三種類用意されていました。
内二つは通常メニューを値下げしただけに思えましたので、残りの一つの食券を買います。
店員さんに食券を渡すと好みを聞かれず、「少々時間が掛かります」と説明されましたので、つけ麺は柔らかめには出来ないようです。
店内は一階がカウンター11席のみ、二階はテーブル中心の構成になっているらしいです。
卓上にはブラックペッパー、白胡麻、刻み生姜、おろしニンニク、豆板醤、醤油、酢、辣油。
ご飯は終日お替り自由ですが、18時までなら麺の大盛りも無料で、ここまでコスパがいいラーメン屋も珍しいですね。
少し待ってゆず魂心つけ麺680円(通常は780円)、
つけ麺なので一玉半の麺量が盛り付けられた四之宮商店製極太麺は安定した味わい、麺皿には茹でほうれん草、板海苔、チャーシュー。
濃厚豚骨魚介のつけ汁にユズが合うかと聞かれたら合いませんけど、合う合わないを判断できるほどにはゆずを感じられず、とても美味しく麺と絡みます。
割りスープは未確認ですが、まあ、確認する必要は無いかな。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。