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【スポーツなんでやねん】
ルール軽視の韓国…Kリーグ王者の審判買収、自浄作用は期待できるか
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝経験もある韓国Kリーグの昨季王者、全北現代のスカウトが、チームに有利な判定をしてもらう見返りに2人の審判に現金を渡していたとして在宅起訴された。朝鮮日報日本語版(電子版)などが報じた。
AP通信などによると、2人の審判は2013年3月から10月にかけての5試合で、計500万ウォン(約46万円)を受け取った疑いが持たれている。2人は2013年から15年にかけて慶南FCの関係者から数百万~数千万ウォンを受け取っていたとして今年2月に有罪判決を受けた4人の一部で、既にリーグから追放処分を受けている。
同様の事例として思い起こされるのは、2006年5月に発覚したイタリアの審判不正工作疑惑「カルチョ・スキャンダル」だ。セリエAの名門、ユベントスの元ゼネラルマネジャー(GM)で、リーグ内に隠然たる力を持っていたとされるルチアーノ・モッジ氏らが組織的に審判を買収したり、脅迫したりし、チームに有利な判定を行うよう指示していた。その後、スキャンダルはACミランやフィオレンティナ、ラツィオなどにも波及し、イタリアサッカー界の腐敗体質が明らかになった。
ユベントスは2004年~5年と05年~06年の優勝を剥奪(はくだつ)され、2部のセリエBに降格。さらに、2006年~07年シーズンを勝ち点マイナス9からスタートすることになった。ACミランなどもマイナスの勝ち点から新シーズンを迎えた。