不正引き出し 携帯電話押収 通信履歴から指示役を捜査

不正引き出し 携帯電話押収 通信履歴から指示役を捜査
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全国のコンビニエンスストアのATMで偽造されたカードが一斉に使われ多額の現金が引き出された事件で、東京都内で逮捕された男の関係先から携帯電話が押収され、警視庁は、通信履歴を分析して引き出しを指示した人物の割り出しを進めることにしています。
この事件は、先月15日、全国のコンビニエンスストアで偽造されたクレジットカードが一斉に使われて短時間に18億円余りが引き出されたもので、このうち東京・荒川区のセブンイレブンの店舗で現金70万円を引き出したとして北区の建設作業員、和泉智之容疑者(34)が窃盗などの疑いで、6日、警視庁に逮捕されました。
これまでの調べで、和泉容疑者は現金の引き出し役とみられ、南アフリカの銀行が発行したクレジット機能つきのカードを偽造したものを使って、僅か3分間にATMから7回にわたって現金を引き出したことが分かっています。
その後の捜査で、和泉容疑者の関係先から携帯電話1台が押収されたことが警視庁への取材で分かりました。警視庁は、携帯電話で連絡を取り合っていた可能性があるとみて、通信履歴を分析し不正な引き出しを指示した人物の割り出しを進めることにしています。
一連の事件で、警察は引き出しに関わった人物が全国で100人以上に上るとみて捜査しています。