安田純平さんの解放へ 全力挙げるよう求める

シリアで行方が分からなくなっているフリージャーナリストの安田純平さんについて、6日夜、市民グループなどが総理大臣官邸前に集まり武装組織からの解放に向けて全力を挙げるよう求めました。
総理大臣官邸の前には市民グループなどおよそ100人がプラカードや横断幕を手に集まりました。
フリージャーナリストの安田純平さんは去年6月、内戦が続くシリアに取材に入ったあと、行方が分からなくなっていて、複数の関係者によりますと国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとみられています。
先月、安田さんとみられる男性の写真が新たにインターネット上に投稿され、政府や警察庁などは安田さんの所在などに関する情報収集を急いでいます。
6日夜は、集まった人たちの前で、代表の1人が「粘り強い交渉を行い、解放にむけてあらゆる努力をするよう強く求める」などとする要請文を読み上げました。
グループのメンバーの菱山南帆子さんは、「安田さんは中東の戦場に赴き、悲惨な現地の様子を私たちに伝えてくれるジャーナリストだった。政府には、解放に向けてしっかり取り組んでもらいたい」と話していました。
要請文は7日、内閣府に届けるということです。