当然、都議会も激怒した。
最大会派・自民党の宇田川聡史幹事長は「今日の説明で納得した都民はいないだろう。私も説明責任が果たされたとは思っていないし、納得もしていない」と批判。公明党の長橋桂一幹事長も「きょうの説明は不十分。裏切られた思いだ。知事の資質があるのかどうか問わなければならない」と語った。
こうしたなか、舛添氏は着々とブラジル・リオデジャネイロ出張の準備を進めているという。五輪とパラリンピックの閉会式では、開催都市のトップから次期開催都市のトップに、大会旗が手渡されるからだ。リオ五輪の閉会式は8月21日、パラリンピックの閉会式は9月18日だ。
冒頭の所信表明でも、舛添氏は「リオから大会旗を受け継ぐ『ハンドオーバーセレモニー』においても、東京を強く印象づけてくる」「リオから受け継ぐ大会旗は、まさに大会の成功と、その先の未来に負う大きな責任の象徴だ」と強い意欲を示した。
現に、都の2016年度予算には、舛添氏の海外出張費として計約3億3000万円が計上されている。15年度は、計約2億4000万円だから、9000万円も増加しているのだ。
都財務局主計部は、夕刊フジの取材に「リオ視察が含まれている」と説明した。また、都庁幹部職員によると、舛添氏は2回の閉会式出席に加えて、もう1回、リオに行く計画もあるという。