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インテル、中国資本が買収を発表 元会長モラッティは退陣

GOAL 6月6日(月)17時49分配信

6日、中国の蘇寧グループとセリエAのインテルは共同会見を南京で開催。蘇寧グループが2.7億ユーロ(約327億円)でインテルの株式68.55%を買収し、戦略的提携を結んだことを発表した。同会見には蘇寧グループの張近東会長やインテルのエリック・トヒル会長、ハビエル・サネッティ副会長らが出席した。

蘇寧グループは1990年に創立された中国の小売大手グループ。国内有数の年商5.3兆円を誇る。中国サッカー界にとって、欧州主要クラブの経営権を握るのはこれが初となる。同グループは、国内でもサッカークラブ江蘇蘇寧を保有しており、最近では元チェルシーのブラジル代表MFラミレスをはじめ、ジョー、アレックス・テイシェイラら有力選手を獲得したことで注目を集めた。

張氏は「この買収は江蘇蘇寧の技術面や運営面を向上させるだけではなく、蘇寧グループが欧州、そして世界的なブランドになるための手助けとなる」とコメント。

「中国はインテルにとって第二のホームになる。蘇寧グループの投資により、インテルは栄光の日々を取り戻し、世界中からトップスターを再び惹きつけることができるようになるだろう」

「(マッシモ・)モラッティの時代には素晴らしい選手が沢山いた。その栄光を再現したい。私はスタジアムを訪れてから、クラブに感動してインテルのファンになったんだ」

現会長でインドネシア人実業家のエリック・トヒル氏は30%の株式を保有し、引き続き会長を務める一方、インテルの名物会長として、1995年から2013年まで会長を務めたモラッティ氏は退陣することになった。1955年から親子2代でインテルの会長を務め、栄光を築いてきたモラッティ家の影響は完全に消え去ることになる。

 

GOAL

最終更新:6月6日(月)17時49分

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