クローズアップ現代

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No.38152016年6月2日(木)放送
“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が…

“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が…

奨学金 今年の新入生たちは

奨学金破産が問題化する中、今年(2016年)も入学の季節がやって来ました。

奨学金説明のビデオ
“借りた奨学金は、ちゃんと返還しないとな”

奨学金説明のビデオ
“さすが先輩”

奨学金説明のビデオ
“輝く夢への第一歩を踏み出してください”

経済的に厳しい学生が増える中、奨学金は分割して返済可能な安心できる制度だと紹介されています。

新入生
「姉も大学生でお金が間に合わない。」

新入生
「父親も今年で仕事辞めちゃって、収入も減っちゃうので借りないと厳しい。」

奨学金を借りることには不安も広がっています。
東京大学法学部に通う黒川睦夫さん。
母子家庭で育ち、きょうだい全員奨学金を借りています。
愛媛県に実家がある黒川さんは、上京して1人暮らしをしています。

そのため、年間の授業料53万円のほかに、生活費も月10万円ほどかかります。
親にすべてを頼ることができないため、アルバイトのほかに月5万円の奨学金を借りています。

その額は、4年間で200万円を超えました。

東京大学法学部4年 黒川睦夫さん
「卒業してからは、しっかりと安定した職業が用意されて安定した給料が入って、奨学金を借りることにそんなに抵抗なく当たり前のこと、当たり前のような感覚で申請していました。」

困った人の役に立ちたいと弁護士を目指している黒川さん。
弁護士になるにはロースクールに通う学費が、さらに200万円以上かかります。
しかし、奨学金を返せるか不安が募り、将来の夢が揺らぎ始めています。

東京大学法学部4年 黒川睦夫さん
「何年かかるか分からない道よりも無難に就職活動して、4年で卒業したらすぐ自分の給料がもらえる状態の方が、今の自分の状況を考えるといいんじゃないかというのを考えたり、実際自分が進路を考える際は(奨学金)逆に足かせになっている。」

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