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日立システムズ、金融機関のWebサイトを攻撃から守る統合サービスを販売
日立システムズは2016年6月6日、金融機関のインターネットバンキングなどを狙ったサイバー攻撃からWebサイトを保護するサービス「金融機関向けDDoS・不正送金対策パック」(図)を販売開始した。CSIRT支援、DDoS対策、不正送金対策の各商材をパッケージ化して提供する。価格は個別見積もり。販売目標は、2018年までに累計10億円。
日立システムズのCSIRT支援サービス「SHIELD クラウドCSIRTサービス」、アカマイのDDoS対策サービス「Akamai Kona Site Defender」、セキュアブレインの不正送金対策ソフト「PhishWallプレミアム」の三つを組み合わせた商品である。日立システムズが窓口となって販売・提供する。
SHIELD クラウドCSIRTサービスは、ユーザー(金融機関)におけるCSIRTの運用を支援するサービスである。情報サービスとして、ユーザーのシステムに関係する脆弱性、外部からの攻撃予測、緊急性の高い脅威、ユーザーに対する風評などを提供する。さらに、ユーザーの情報システムで発生したセキュリティ侵害やマルウエアについて、分析や対策などをユーザーとともに実施する。
CDN活用DDoS対策とマルウエア/フィッシング対策ソフト
Akamai Kona Site Defenderは、アカマイが運営しているCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の仕組みを活用したDDoS攻撃対策サービスである。DDoS攻撃者からの大量の攻撃アクセスを、世界中に分散設置されたエッジサーバーを使って攻撃元に近い場所で対処することによって、DDoS攻撃による影響を減らす。
PhishWallプレミアムは、オンラインバンキングなどを利用する消費者のパソコンにインストールして使う不正送金対策ソフトである。パソコンがマルウエアに感染していないかどうかを調べる機能と、アクセスしたWebサイトが真正なサイトかどうかを調べる機能を提供する。
PhishWallプレミアムのソフトを利用することで、マルウエアを使ってWebブラウザーを乗っ取って入力内容をリアルタイムに盗み取るMITB(マンインザブラウザー)攻撃や、偽サイトに誘導して情報を入力させるフィッシング詐欺などへの対策になる。
今回のパッケージ化に当たり、Akamai Kona Site DefenderとPhishWallプレミアムを連携させる機能を新規に開発した。従来は、仕様上の理由で、これら二つの商品を同時に利用できなかった。両商品を扱う日立システムズが、アカマイとセキュアブレインに働きかけ、これらを連携させる機能を共同で開発した。
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