東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。
世界遺産・ポンペイ展開催中

トップ > 社会 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

反対の数百人ともみ合い 川崎のヘイトデモ中止

 在日コリアンらの排除デモを繰り返したとして川崎市川崎区の公園使用を市から許可されなかった団体が同市中原区に場所を移して計画していたデモが五日、反対のため集まった数百人ともみ合いになり、中止となった。特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)をなくすための対策法が三日に施行されて初の日曜日。中止を訴える市民からは「法が後押ししてくれた」と法施行による一定の効果を評価する声が上がった。

 神奈川県警などによるとこの日は午前十時ごろから、中止を訴える市民らが集まり、約六百人が団体側の二十〜四十人を取り囲んだ。県警側が現場で、危険、混乱防止の観点から中止するよう説得。開始予定の午前十一時半ごろ、団体側が県警に中止を伝えた。逮捕者やけが人はなかった。

 今回のデモをめぐっては、団体側が川崎区内の公園二カ所の使用を申請したが、市が対策法を踏まえ、不許可にした。横浜地裁川崎支部も、団体代表の男性が在日コリアンが多く住む同区の一定範囲でのデモを禁じる仮処分を決定。これに対し、団体側は新たに中原区で道路使用許可を申請、県警が「要件を満たしている」と許可していた。

 

この記事を印刷する

PR情報