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【プロ野球】

大谷、日本最速163キロ リアル二刀流で歴史変えた

2016年6月6日 紙面から

巨人−日本ハム 163キロを計測し完投で4勝目の大谷(北田美和子撮影)=東京ドームで

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◇日本ハム6−2巨人

 日本ハムの大谷が3連勝で4勝目を挙げた。球威で押して10三振を奪い、2失点で完投した。打線は0−1の3回に田中賢の2点適時打と大谷の犠飛で3点を奪い、8回は2本塁打で3点を追加した。巨人は連勝が6で止まった。

 最大のピンチで、日本ハム・大谷は自分の一番の武器である直球を選択した。2点リードの4回1死満塁。クルーズへの4球目。長く、太い右腕を全力で振り、投じた超快速球に、助っ人はバットに当てるのが精いっぱいだ。「163キロ」。スコアボードに前人未到の数字が表示されると、4万6239人の大観衆で埋まった東京ドームがどよめいた。

 「真ん中だけを狙って、思い切りいきました。ファウルされて、手応えはなかったです」

 チームの連敗ストップに必死だった二刀流が球史に残る一球だと知ったのは、試合後だった。昨年より排気量が上がったボディーで自己記録を1キロ更新する日本球界最速に到達。クルーズは続くカーブで打ち取り、その後も勢いは衰えずに2失点完投で4勝目だ。

 日本球界最速投手になる−。高校入学時に立てた誓いを実現した。花巻東高のウエート場に「甲子園」と「163キロ」と記した紙を張り、厳しいトレーニングで自らを追い込んだ。

 昨オフ、合同自主トレを行ったダルビッシュの存在も大きい。右肘手術から復帰し、3日に自己最速タイの159キロを計測した先輩は「おまえ(の球速)を超えるから、超えられないように頑張って」と宣言。それを受けて「僕も(球威が)自分の一番の長所でもあるので。もっと上げていきたい」とさらなる球速更新に意欲をみせた。

 「5番・投手」で出場し、打っては1安打1打点。打席に立った試合では15試合連続安打を記録した。リアル二刀流での独り舞台。栗山監督も「感情をむき出しにして楽しそうにしていた。打つ方も投げる方も集中していた」と絶賛した。伸び盛りの21歳。投打に歩みを止めることなく、さらに高みを目指す。 (水足丈夫) 

 

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