「HoneyWorks(通称・ハニワ)」といえば、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイトで熱狂的な支持を集めるクリエイターユニット。そんなハニワが原作と音楽で携わっているアニメ映画『ずっと前から好きでした。～告白実行委員会～』が、4月23日(土)より公開。同日には、声優陣やHoneyWorksらが出演するスペシャルイベントを昼夜2部制で開催しました。
会場となった幕張メッセイベントホールだけでなく、全国のライブビューイング会場(昼の部のみ)でも多くのファンが見届けた今回のイベント。「本編上映」「舞台挨拶」「朗読劇」のほか「ライブ」が行われ、まさにスペシャルな内容となりました。本稿では、夜の部の模様をお届けします。
【出演者】
戸松 遥さん(榎本夏樹 役)
梶 裕貴さん(望月蒼太 役)
豊崎愛生さん(合田美桜 役)
代永 翼さん(綾瀬恋雪 役)
麻倉ももさん(瀬戸口雛 役)
花江夏樹さん(榎本虎太朗 役)
雨宮 天さん(成海聖奈 役)
HoneyWorks
CHiCO with HoneyWorks
スフィア
sana
YURiCa/花たん
司会：吉田尚記さん
■ トータル3時間強!! ノンストップで駆け抜けた公開初日イベント
会場に約5000人ものファンが集った夜の部。約1時間の本編上映で心を大いにときめかせたあとは、舞台挨拶へ！ 司会・吉田さんの呼びこみで声優陣が壇上に姿を現すと、各色のペンライトに染まった客席から大きな拍手と歓声が沸き起こりました。さらに、「キュンキュンしましたか？」というキャスト陣の問いかけにも、性別年齢関係なく同意の歓声が。誰もが通る青春時代。共感や憧れの念は、尽きないようです♪
その後のトークコーナーでは、キャラクターについての話も。とくに戸松さんは、吉田さんから「ストーリーになって、夏樹ちゃんはより戸松さん感が増した。元気なところとか」と評されると、頷きつつコメント。夏樹の“がに股シーン”に「共感した」と告げたほか、「不器用でがさつな感じも私と繋がる部分があるので。演じていて楽しかったです」と語りました。
一方、「とまっちゃんに『脚閉じて』って言うところとか、(自分が演じたキャラと)似てますかね」と明かしたのは、豊崎さん。活発な夏樹と女のコらしい美桜。ふたりが創りだした関係性は、戸松さんと豊崎さんにも根付いていたようです
また、そのほかのキャストからもそれぞれのキャラに対する“共感”が。「あんなにひとり言は言わないですけど！(笑) 形にできない思いは共感できるんじゃないかな」(梶さん)、「誰かのために変わろうとするところ。僕もステージに立たせていただくことが多くなってきたので」(代永さん)、「あまり似ていないけど、家族構成かな？ 私にもふたつ上のお兄ちゃんがいるんです」(麻倉さん)、「好きな人に強く当たるところ。僕も思春期はそんな感じで『なんで携帯電話買ってくれないんだよ！』って両親と言い合ってたので」(花江さん)など、様々に語られました。
また雨宮さんは、聖奈のキャラクターソング『金曜日のおはよう』の歌詞の〈おはようのオーディションして〉を挙げ、「私も昔は人に電話する前に台本を作って、事前に準備してからかけるんです」と明かすひと幕が。なんでも、「電話するのが怖かった」そうで、相手がどういう返答をするかまで想定しチャートを作っていたとか。これには、登壇者も観客も全員ビックリ！ 事務所の先輩である豊崎さんも「後輩の新たな一面を見ることができました」と、しみじみ伝えていました……。ともあれ、そうして個々にキャラと向き合ったからこそ、観る側が自然と感情移入できる作品になっていたのかもしれません。
そしてトーク終盤、映画本編で見どころのひとつとなっていたシャワーシーンを実演し、「高校生であんなアダルティにシャワー浴びます!?」「セクシーだわ～」と会場を大いに沸かせたあとは(気になる方は劇場で！)、朗読劇へ。桜丘高校で行われる文化祭当日の様子を、夏樹ら7人の掛け合いで描き出しました。
梶さんが蒼太の“悪魔の声”まで一気に演じきったり、花江さんが虎太朗の感情をしぐさでも表現したりと、熱演ぶりも楽しめるひとときに。観客はじっくり見入ったり爆笑したり、煽りに応えてコールしたりと、思い思いに観賞しました。こうして、20分強にもおよぶ朗読劇が終了。キャスト陣も観客も、言い得ない充足感を味わったまま、この日最後のプログラムであるライブパートへと移っていきます。
HoneyWorksの映画というだけあって本編でも多数の楽曲を聴けるのですが、この日のライブもボリュームたっぷり！ 複合イベントでありながら、12曲が披露されました。
次々登場するアーティストにあわせ、観客はペンライトの色を瞬時にチェンジ。美しい光の波で、ステージに華を添えました。そんなキラキラした空間で生演奏される青春ソングは、一層強く心に響くようで……場内の誰もが「もっと聴きたい！」「浸っていたい！」という気持ちでいっぱいになった様子♪ スフィアの4人が退場した直後も、場内には大きな「アンコール」がこだましたほか、その後披露された『東京サマーセッション』では、CHiCOさんとsanaさんのハイテンションなパフォーマンスに合わせて飛び跳ね、力を出しきる観客の姿が見られました。
キャラ・言葉・メロディで、ときに寄り添いときに背中を押してくれるHoneyWorks。まだあまり知らないという方も、きっと胸打つ何かがあるはず！ まずはこの映画をキッカケに、くすぶっている気持ちを揺り動かしてみては？
［取材＆文・ 松本まゆげ］
【セットリスト】
M01. 恋色に咲け(CHiCO with HoneyWorks)
M02. ハートの主張(CHiCO with HoneyWorks)
M03. 告白予行練習(戸松さん)
M04. 病名恋ワズライ(戸松さん)
M05. Destiny ～ずっと前から君が好きでした～(YURiCa／花たん)
M06. 今好きになる。(麻倉さん)
M07. 金曜日のおはよう -another story-(雨宮さん)
M08. 初恋の絵本(豊崎さん)
M09. ヤキモチの答え(sanaさん)
M10. 一分一秒君と僕の(HomeyWorks meets スフィア)
―アンコール―
M11. 日曜日の秘密(CHiCOさん、sanaさん)
M12. 東京サマーセッション(CHiCOさん、sanaさん)
■ 公開情報
映画「ずっと前から好きでした。 ～告白実行委員会～」
○4月23日（土）より全国公開中
○ストーリー
これが最後の練習だから――。
桜丘高校３年の榎本夏樹は、幼なじみの瀬戸口優に片思い中。けれど、素直になれず、優を告白の“練習”相手だと言ってしまう。 ホントの気持ちをごまかし続ける中、夏樹はクラスメイトの綾瀬恋雪にデートに誘われるけど・・・？夏樹の“練習”は“本番”をむかえることができるの！？
○スタッフ
原作・音楽：HoneyWorks
監督：柳沢テツヤ
脚本：成田良美
キャラクターデザイン・総作画監督：藤井まき
アニメーション制作：Qualia Animation
配給：アニプレックス
製作：「告白実行委員会」製作委員会
○キャスト
瀬戸口優:神谷浩史
榎本夏樹:戸松 遥
望月蒼太:梶 裕貴
早坂あかり:阿澄佳奈
芹沢春輝:鈴村健一
合田美桜:豊崎愛生
綾瀬恋雪:代永 翼
瀬戸口雛:麻倉 もも
榎本虎太朗:花江夏樹
明智 咲:緑川 光
成海聖奈:雨宮 天
○ミュージック
オープニング主題歌 「恋色に咲け」 CHiCO with HoneyWorks（2016年4月13日リリース）
エンディング主題歌 「一分一秒君と僕の」 HoneyWorks meets スフィア（2016年4月20日リリース）
劇中挿入歌 「日曜日の秘密」 HoneyWorks meets CHiCO & sana／アレンジャー：Junky
劇中挿入歌 「Destiny ～ずっと前から君が好きでした～」 HoneyWorks meets YURiCa/花たん
【HoneyWorks】
HoneyWorks（通称：ハニワ）は、 ニコニコ動画、 Youtubeなど動画投稿サイトで活動する関連動画総再生回数1億回を超えるクリエイターユニット。 メンバーはコンポーザーのGom、 shito、 イラストレーターのヤマコと、 サポートメンバーにOji(海賊王)、 モゲラッタ、 ろこる、 ziro、 cake、 AtsuyuK!がいる。 代表曲は「スキキライ」「初恋の絵本」「告白予行練習」など。 音楽性は「キュンキュン系」「青春系」と呼ばれるポジティブ系ロックを主体とする。 2014年1月29日、 メジャーデビュー・ボーカロイドベストアルバム「ずっと前から好きでした。 」をリリース、 オリコンアルバムウィークリーチャート初登場4位を記録した。 2014年5月、 「CHiCO with HoneyWorks」の始動を発表。 2014年11月26日にリリースしたメジャー2ndアルバムとなる「僕じゃダメですか？」は発売日のオリコンデイリーチャートにて2位、 オリコンウィークリーチャート4位を記録し、 同アルバムがAmazonランキング大賞2015年上半期アニメ（ミュージック）第1位を獲得！また、 楽曲発の小説は5冊累計100万部を突破するベストセラーとなっている。 4月1日には最新作である告白シリーズ第5弾「告白予行練習 恋色に咲け」を発売予定。
>>映画『ずっと前から好きでした。 ～告白実行委員会～』公式サイト
>>「HoneyWorks」劇場アニメ公式Twitter
>>HoneyWorks公式サイト
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