2016年06月05日 (日)
【16/06/04 おまつ
タンパク質の量
江部先生、こんにちは。
いろいろ調べた上で、最近はハイファットのケトジェニックダイエットに落ち着きました。色々と悪名は高いようですが、体質にあっていたら、しっくりくるような気がします。ホント、ダイエットは何があうか分からないものです。
低糖質の基本は糖質制限ですが、しっかりケトン体を出そうと思ったら新糖生も抑えるよう、タンパク質の制限も大事かと思います。ただし、タンパク質を制限したら「筋肉が落ちる!」って心配をする人も多々いますよね。
先生の推奨されるタンパク質量、または割合をお教えください。
糖質を控えて、お肉を多く食べると、特にプロテインシェークをとらなくてもタンパク質は自然と多く取ってしまうかと思います。
タンパク質の量まで細かくご指導されていらっしゃいますか?
すでに別記事で取り上げていらしたら申し訳ないです。
いつもいつも役立つ記事をありがとうございます。】
こんばんは。
おまつさんから、糖質制限食とケトン食とたんぱく質制限について
コメント・質問を頂きました。
ケトン食とスーパー糖質制限食の違いについて考えてみます。
小児難治性てんかんの治療食として、確立している本格的「ケトン食」
は脂質摂取比率が87%くらいです。
血中総ケトン体は、4000~5000μM/L(基準値26~122)レベルとなります。
これくらいケトン体が高値だと、尿中ケトン体も常に陽性です。
つまり、体内で利用しきれない血中ケトン体が尿中に出続けるということであり、
難治性てんかんの治療には、それほど高濃度のケトン体が必要となります。
一方、スーパー糖質制限食は脂質摂取比率が56%くらいです。
たんぱく質は32%くらい、糖質は12%くらいです。
これらは、高雄病院給食一週間のメニューの平均値ですから、
個々の食事ではそこそこのバラツキはあります。
スーパー糖質制限食の場合は、当初は尿中ケトン体が陽性となりますが
1~3ヶ月くらいで陰性となります。
血中総ケトン体は、400~800~1200μM/L(基準値26~122)レベルですが、
心筋や骨格筋や体細胞がしっかりケトン体を利用して、
腎臓の再吸収の効率も良くなるので、尿中には排泄されなくなります。
つまり血中ケトン体は全て体内で利用されています。
スーパー糖質制限食は、狩猟・採集時代700万年間の人類の食生活が目安であり、
糖尿病の治療食ではありますが、その本質は人類本来の食事、人類の健康食と言えます。
従いまして、スーパー糖質制限食では、
糖質制限をしっかり意識していれば、たんぱく質の計算までは要らないと思います。
スーパー糖質制限食実践では、
脂質とたんぱく質は満足いくまで充分量摂取して貰います。
つまり、スーパー糖質制限食では、たんぱく質制限は推奨しません。
<結論>
1、ケトン食は「治療食」である。
2、スーパー糖質制限食は、「人類の健康食」である。
江部康二
タンパク質の量
江部先生、こんにちは。
いろいろ調べた上で、最近はハイファットのケトジェニックダイエットに落ち着きました。色々と悪名は高いようですが、体質にあっていたら、しっくりくるような気がします。ホント、ダイエットは何があうか分からないものです。
低糖質の基本は糖質制限ですが、しっかりケトン体を出そうと思ったら新糖生も抑えるよう、タンパク質の制限も大事かと思います。ただし、タンパク質を制限したら「筋肉が落ちる!」って心配をする人も多々いますよね。
先生の推奨されるタンパク質量、または割合をお教えください。
糖質を控えて、お肉を多く食べると、特にプロテインシェークをとらなくてもタンパク質は自然と多く取ってしまうかと思います。
タンパク質の量まで細かくご指導されていらっしゃいますか?
すでに別記事で取り上げていらしたら申し訳ないです。
いつもいつも役立つ記事をありがとうございます。】
こんばんは。
おまつさんから、糖質制限食とケトン食とたんぱく質制限について
コメント・質問を頂きました。
ケトン食とスーパー糖質制限食の違いについて考えてみます。
小児難治性てんかんの治療食として、確立している本格的「ケトン食」
は脂質摂取比率が87%くらいです。
血中総ケトン体は、4000~5000μM/L(基準値26~122)レベルとなります。
これくらいケトン体が高値だと、尿中ケトン体も常に陽性です。
つまり、体内で利用しきれない血中ケトン体が尿中に出続けるということであり、
難治性てんかんの治療には、それほど高濃度のケトン体が必要となります。
一方、スーパー糖質制限食は脂質摂取比率が56%くらいです。
たんぱく質は32%くらい、糖質は12%くらいです。
これらは、高雄病院給食一週間のメニューの平均値ですから、
個々の食事ではそこそこのバラツキはあります。
スーパー糖質制限食の場合は、当初は尿中ケトン体が陽性となりますが
1~3ヶ月くらいで陰性となります。
血中総ケトン体は、400~800~1200μM/L(基準値26~122)レベルですが、
心筋や骨格筋や体細胞がしっかりケトン体を利用して、
腎臓の再吸収の効率も良くなるので、尿中には排泄されなくなります。
つまり血中ケトン体は全て体内で利用されています。
スーパー糖質制限食は、狩猟・採集時代700万年間の人類の食生活が目安であり、
糖尿病の治療食ではありますが、その本質は人類本来の食事、人類の健康食と言えます。
従いまして、スーパー糖質制限食では、
糖質制限をしっかり意識していれば、たんぱく質の計算までは要らないと思います。
スーパー糖質制限食実践では、
脂質とたんぱく質は満足いくまで充分量摂取して貰います。
つまり、スーパー糖質制限食では、たんぱく質制限は推奨しません。
<結論>
1、ケトン食は「治療食」である。
2、スーパー糖質制限食は、「人類の健康食」である。
江部康二
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