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【天安門事件から27年】
人民解放軍の戦車に両足を踏みつぶされた民主活動家、方政氏 「天安門事件をユネスコ記憶遺産に」
--27年前、北京の天安門広場に集まった学生たちは何を訴え、何を求めていたのか
「簡単にいえば、より多くの自由を求めていた。当時の社会には多くの問題があった。腐敗や汚職役人、特権的な官僚が金もうけをする状況を正さなければならないと思ったし、報道の自由も要求した」
--共産党政権を倒そうとしたわけではない?
「1980年代、中国の改革開放はまだ始まったばかりで、大部分の学生は、改革に大きな希望を抱いていた。中国共産党自身の改革によって、初歩的な民主と自由が実現し、中国はよくなると考えていた。中国共産党を転覆させようなどとは当然、思っていなかった。だが、今日、誰もそうした幻想は抱いていない。中国共産党の統治を終わらせて初めて、中国に新たな民主と自由が生まれる。官僚の資産公開、反腐敗、報道の自由。27年前にわれわれが要求したものは、今日の中国でも実現していない」
--米国や日本のような民主主義がすぐに中国に根付くとは考えにくい。中国にはどのような「民主化」が望ましいと考えるのか