大卒偽り役場に6年勤務 発覚し退職
青森県六戸町の20代の男性職員がことし7月までの6年4カ月間、大卒と学歴を偽り勤務していたことが3日分かった。実際は県内の国公立大を単位不足で除籍になっていた。男性は詐称発覚後に依願退職した。
町によると、男性は町内出身で、2009年4月入庁。発覚時は町教委の主査だった。ことし6月、職務怠慢などのため懲戒処分を検討する過程で、卒業証明書の未提出が判明。男性に催促しても提出されないことから、大学に照会した。
男性は「勤務しながら大学に通うつもりだった」と詐称を認めた。町が示した「大卒程度を要件とした上級職員でなく、短大卒程度の中級職員に該当する」との判断を受け入れ、これまでの給与差額分計約145万円を自主返納した。
町は1年目の年に書類提出を求めながら、その後確認せず対応を放置していた。町総務課は「卒業に必要な残りの単位は少なく、1年目に申し出てくれれば通わせることもできたかもしれなかった。今後は書類の遺漏がないか、チェックを強化する」と話した。
2015年09月04日金曜日