週末になると騒音とごみの山、ソウル・ヨントラルパークの実態

週末になると騒音とごみの山、ソウル・ヨントラルパークの実態

 ソウル地下鉄2号線弘大入り口駅の近くにある京義線の地下化に伴う跡地には、多くの木々が植えられ、小さな公園を兼ねたウオーキングのコースが整備されている。その公園を28日深夜1時に訪ねると、特に弘大入り口駅から300メートルほどの範囲内には数百人の市民が集まり、あちこちでシートを敷いて酒を酌み交わしていた。中にはアンプとスピーカーを持ち込み、大音量でカラオケを楽しむグループもあった。記者が騒音計で測定すると、夜間における住居地域の騒音基準(60デシベル)をはるかに上回る83デシベルを記録した。これはボリュームをかなり上げた状態でイヤホンで音楽を聴くのと同じレベルだ。

 公園のあちこちには市民らが捨てていったごみが大量に捨てられていた。中にはフライドチキンの食べ残しが地面に放置されていたり、焼酎の瓶が数百本積み上げられていたりして、中から残りの焼酎が流れ出すケースもあった。周辺のマンションに住むある男性(52)は「最初は自宅近くに公園ができて喜んでいたが、週末になると深夜までうるさくて寝ることもできないし、朝になると今度はごみから出る悪臭で頭が痛くなる」と語った。

 昨年6月に完成したこの公園はウオーキングコースも兼ねており、弘大入り口駅からモレネ高架道路前の地下通路まで全長1268メートルのコースが続いている。使われなくなった鉄道の跡地が公園として生まれ変わったことで、当初は周辺住民も大歓迎だった。住民たちはこの公園が「ニューヨークのセントラルパークに似ている」との理由で、地元の地名「延南(ヨンナム)洞」とセントラルパークをくっつけて「ヨントラルパーク」と親しみを込めて名付けた。ところがわずか1年後、この延南洞に住む8000戸の住民は「酔っ払い」「放置ごみ」「騒音」の三重苦に苦しめられている。

ユ・ソヨン記者 , ユ・ジハン記者
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