牛尾梓、山本亮介
2016年6月5日02時42分
2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムの選考をめぐって日本中が揺れに揺れた。
新エンブレムの決定から1カ月。「いまだに取材依頼も多く、創作に集中する時間は取りづらい状況です」。制作者の野老(ところ)朝雄(47)は先月27日、東京都内であったトークイベントの後、自らを取り巻く環境の一変ぶりを語った。
旧エンブレムをデザインした佐野研二郎(43)はエンブレムを発表したとたん、ネット上で過去の作品の盗用・類似が次々に指摘され、辞退を迫られた。教授を務める多摩美術大学では、この春開講予定だった講義を休講。目立った活動を控えている。
一般になじみの薄かったアーティストを一躍有名にし、売れっ子デザイナーの姿を表舞台から消す五輪。野老が一連の騒動を口にすることはないが、「五輪の重みを改めて感じている」と言う。
◇
残り1枠にだれを選ぶか。1992年、バルセロナ五輪女子マラソンの代表選考は混迷をきわめた。
前年の世界陸上選手権4位で、直前まで日本記録保持者だった有森裕子(49)か。初マラソンながら大阪国際女子で2位に入った松野明美(48)か。松野が有森のタイムを4分ほど上回っていた。
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