長崎の炭鉱跡に記念碑建立へ
日中戦争時の強制連行を巡り、三菱マテリアル(旧三菱鉱業)と和解した中国人被害者の支援者が3日、長崎市役所で記者会見し、被害者が過酷な労働を強いられた長崎県内の炭鉱跡3カ所に、記念碑建立を目指すことを明らかにした。和解内容に盛り込まれた事業で、同社が設置する基金から建設費を賄う。
長崎市の端島(はしま)(通称・軍艦島)と高島、西海市の崎戸(さきと)島の炭鉱跡。崎戸島の炭鉱跡地は同社が所有するが、端島と高島の跡地は長崎市の所有地で、世界遺産にも登録されており、建設には同市などの協力が必要という。場合によっては跡地を望む場所などへの建設も検討する。
同社は1日、中国人被害者らに謝罪し、1人当たり10万元(約170万円)の支払いや記念碑の建立へ1億円を拠出するなどの内容で和解した。【加藤小夜】