オバマ氏の手書き原稿公開
オバマ米大統領が先月27日、広島で行った演説の直筆の原稿が、インターネット上に公開された。オバマ氏のスピーチライターを務めるローズ大統領副補佐官が31日にツイッターに投稿した。現職の米大統領として初めて被爆地を訪問したオバマ氏。ローズ氏によると、訪問直前まで「(原稿の)書き直しを続けていた」といい、演説への思い入れが伝わってくるようだ。
演説は約17分で、公開されたのは冒頭部分。原稿では、人類が自らを滅ぼす可能性がある核兵器を投下したことについて、「Humankind now possessed the capacity(人類が能力を手にした)」を横線で消し、「Humanity now possessed the means(人類が手段を手にした)」に書き換えられていた。実際の演説ではさらに変更があり、オバマ氏が一言一句までこだわっていたことがうかがえる。【松井聡】