2016年6月4日19時44分
北海道七飯(ななえ)町の山中で行方不明になり、3日に6日ぶりに保護された北海道北斗市の小学2年、田野岡大和(やまと)君(7)が通う市立浜分(はまわけ)小学校(児童数935人)は、大和君や姉を含む児童らの心のケアに力を入れる方針だ。大和君が行方不明になってから体調を崩した児童もおり、対策が必要と判断している。
北海道教育委員会は北斗市教委の要請を受け、大和君が行方不明になってから3日後の5月31日に同校にスクールカウンセラー1人を配置。3日からは常時3人のカウンセラーが滞在する態勢をとり始めた。体調を崩したり、心理的なストレスを抱えたりする児童がいるためだ。同校3年の女児の母親(38)は「口には出さないが、娘の表情がずっと暗かった」と話す。
同校では5日に運動会が予定されていたが、5月31日に延期を決定。児童の心理状態が落ち着くのを待つため、「少なくとも6月中は開催しない」(工藤達也校長)という。
一方、軽い脱水と低体温症の状態だったため、北海道函館市の市立函館病院に入院している大和君の退院は6日以降になる見通し。道警は大和君の回復を待ち、行方不明になってから演習場までの移動経路や、保護された施設内でどのように過ごしたかなどについて話を聴くことにしている。
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朝日新聞社会部
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