メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「行動恐れないで」監視社会巡りネット質疑

東京とロシアを結んだインターネット中継で、米国政府による一般市民の大量監視の問題点を指摘するエドワード・スノーデン氏=2016年6月4日午後1時57分、尾村洋介撮影

 監視社会の現状を考えるシンポジウムが4日、東大・本郷キャンパスであり、2013年に米国政府が自国民や他国首脳の通信を傍受・監視していた機密文書を暴露した元米国家安全保障局(NSA)職員、エドワード・スノーデン氏(32)がインターネット通信を通じて、参加者の質疑に初めて応じた。

     元職員は、市民らを対象とする大量監視は人権問題と指摘した上で、日本における集団的自衛権の憲法解釈変更や安全保障関連法などを念頭に「漸進的な全体主義が拡大している」と懸念を示した。さらに「行動することを恐れないでほしい。政府が方針変更するまで待っていてはダメだ」と呼びかけた。

     シンポは、自由人権協会などが開催。元職員は現在もロシアに一時的に亡命している。【尾村洋介】

     【ことば】スノーデン・ファイル

     エドワード・スノーデン氏(機密情報漏えい容疑などで訴追、ロシアに亡命)が2013年6月にNSAから持ち出した機密文書。NSAが民間通信事業者などの協力を得て、米国民などを対象に情報収集・盗聴活動をしていた事実を暴露した。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 70代夫婦 貯水池で死亡 7歳の男児助けようと 富山
    2. 北海道男児保護 山道10キロ 7歳の生命力、歩いて実感
    3. 学校の部活顧問 負担どれほど…中高教諭ら対象に調査へ
    4. 小2保護 低栄養状態、病院で手当て 数日入院も
    5. 小2保護 直後に陸自演習場に移動か 家族「山の方へ」

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]