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 石川県内の小学2年の男児が5月23日、「宿題をしなかった」として、金沢市額谷町の山道で母親に置き去りにされ、一時行方不明になっていたことがわかった。男児は約3時間後に数百メートル離れた場所で発見され、けがはなかった。金沢中署は心理的虐待にあたるとして、市の児童相談所に通告した。

 署によると、23日午後6時15分ごろ、母親が男児を車に乗せて山に行き、置き去りにしたという。母親は数分後に戻ったが男児の姿はなく、110番通報を受けた署員と消防隊員が捜索にあたり、午後9時25分ごろ数百メートル離れた道路上に座り込んでいるところを発見した。

 母親は「宿題をしなかったから、『施設に入れてやる』といって車で山まで連れてきた。泣きながら嫌がっていたが無理やり車から降ろした」と話しているという。(定塚遼)