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【慰安婦像破損】
ハンマーで叩いた韓国人女性を逮捕 意味不明なことを口走る
【ソウル=名村隆寛】韓国の警察当局は3日、ソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦像をハンマーでたたいたとして、韓国人の女(33)を器物損壊の疑いで逮捕した。
地元の鍾路(チョンノ)警察によると、逮捕された女は同日午後零時半ごろ、ハンマーで慰安婦像を3、4回たたき、破損させた。現場にいた大学生らが女を取り押さえ、警察官に引き渡した。韓国メディアによると、女は警察の調べに対し、「頭がやらせた」など意味不明なことを話しているという。像は3~4カ所が破損した。
破損した慰安婦像は、元慰安婦を支援する韓国の市民団体が地元自治体の許可を受けず、2011年に不法に設置した。日本政府は、外国公館に対する侮辱行為に当たりウィーン条約に違反する-として、現場からの撤去を求め続けている。
日本大使館前の慰安婦像の撤去について、韓国側は昨年12月末の日韓合意で「適切に解決されるよう努力する」(尹炳世外相)と確約した。しかし、元慰安婦の支援団体などは、像の撤去や移転に強硬に反対している。
韓国政府は日韓合意に基づき、日本からの10億円拠出による元慰安婦への支援を目的とした財団を今月中に設立する方針だ。しかし、像の撤去が最大の懸案となっている。