「介護の仕事なんて就かない方がいい」
どこかの誰かがそんなことを言っていたり、ネットでそういう意見をよく目にする。
でも、そのほとんどの人達は介護職の未経験。じっさいに経験したこともないのにあれやこれやと言っている。
もしかしたらその中に経験者もいるかもしれない。でも、介護職はあう合わないがはっきりしてるし、職場によっても仕事環境は大きく異なる。
でも、ほんとうに思うんですよ。残念な意見しか聞かないなって。
なので、じっさいに介護職を約2年勤めたぼくが、あまりに評判の悪い介護職に対して、たくさんの良い点と少しの悪い点を全力で書いてみようと思う。
護職の悪いイメージを全力でぶち壊してやる。
2年介護職を務めたぼくが思う介護職の良い点
介護職は現代の生きるセーフティネット
「介護職は就職しやすい」
まずこれ。
「人手不足なんだから当りまえだろ!」
そう思われるかもしれない。でもこれは良い点でもある。
だって、もしいざとなったら簡単に就職できるんですよ。どこの施設も人手を求めてる分、就職がしやすい。
ということは「もしいざとなったら介護職に就こう」となるわけだ。
介護職は現代のセーフティネットと言っても過言ではないはず。
「資格ないとダメなんじゃないの!?」とたまに聞かれるけど、たしかにあった方が良い。でも、なくても就職できる。それに働きながら資格を取ることだってできるんです。
介護職は職場を選べる
さらに介護職は就職しやすいだけではなく他の施設にも移りやすい。
経験を積んで、3年の業務と試験通過を突破すれば国家資格・介護福祉士を取得できる。そうなればもう職場は選び放題。どこの施設だって介護福祉士の資格を持った人は欲しいから。
もちろん、介護福祉士よりも選択肢は狭まるが、資格がなくても職場を変えることはできる。
介護職は仕事環境が職場によって大きく異なるし、時にはギスギスした人間関係に悩むこともあるかもしれない(男はたぶん大丈夫。めんどくさいものは関わらなければいいから)。
そんな時は職場を変えればいいだけだ。そのうち自分に合った職場というのが見つかる。うちの職場ではそのような人たちも何人かいる。
介護職のプロフェッショナルを目指したい人もいろいろな職場を経験してみるのもいいだろう。
なにかやりたいことが見つかるまで介護職を経験しておくのも良し!
ぼくは今月半ばで一旦介護職から離れる。「こんな生き方をしてみたいな」というものが見つかったからだ。
でも、もしそれがダメなら、また介護職に戻るつもり。だってまた就職できるんだもん。
やりたいことがみつからず、でも働かなければならない、という状況の人に介護職は最適かもしれない。
「これだ!」というものが見つかった時に離れればいいんだ。そしてその経験は無駄にならないから。
介護職は休みがしっかりしている
介護職の職場環境がどうとかよく聞くけど、飲食や工場勤務を経験したぼくからしたらとくになんてことない。
休みがしっかりしている。
ぼくの今勤めてる施設は月に9~10日ほどの休みがある。介護職に勤めるまで週休2日制の仕事は大企業や公務員しかないと思っていた。
たまにそれぐらいとれない月もある。でもその場合は買い取ってくれるのだ(1日8000円ほど)
ここの職場だけなのかとも思ったけど、いくつかの職場を経験している人の話を聞いたらどこもそのような感じだった。
介護職・夜勤明けという名の2連休
介護職には夜勤がつきもの。その夜勤の翌日は「明け」といって勤務扱いになるとこが多い。そしてその翌日が休み。
どういうことかというと
1日目 16時から仕事開始
2日目 朝9時に業務終わりここからフリー
3日目 休み
1日目に長く働くぶん、実質1日半もの休みがもらえるのだ。
なのでぼくは2日目の業務終了後、少し仮眠をとって遠出することが多い。静岡に住むぼくはよく名古屋や東京に出向く。
(キャンプしてきた)
こうしてたくさんブログを書けるのもこうした時間の余裕があるからだ。
給料が安定してる
「はっ?給料が安定してるわけないじゃん」
そう思われるかもしれない。たしかに給料の平均から比べれば低い。
でも、普通に生きていけるほどの給料はもらえるし、ボーナスも多くはないがもらえる。
ぼくの去年の年収は330万ほどだ。これをどう思うかは人次第だけど、少なくてもぼくは不自由なく生活を送れています。
ちなみにぼくの職場では3人のお子さんを養っているお父さんもいる。共働きすれば余裕で生活できる。
男にとっては出会いが多い
誰でも知っていると思うけど、介護職は女性が多い。これはどういうことか。
男にとっては圧倒的にチャンスだ。
職場結婚する人はたくさんいる。うちの職場でも何人もいる。(悲しいことにぼくはそういうことはありませんでしたが笑)
あと、「女性が苦手!」という女性も介護職に就けばだいぶ慣れてくる。じっさいぼくはコンビニの店員とさえも目を合わすのがダメなほど女性が苦手でしたが、ここで働いてだいぶ改善されました。
キャリアが積める
最初に少しふれたが、介護職は経験数と試験の合否で国家資格を取得できる。
介護職は資格がものを言う世界。でも、その資格をとれば給料に反映されるし、別の職場に移ることも容易にできる。資格というはっきりしたものがあると優位になるのだ。
しかも5年勤めるとケアマネジャーという資格を取得できる権利を得ることができる。介護職ではあるけど、主に介護業務というよりプランを作成したりする仕事が多い。
介護業務とはまた違った大変さはあるがその分給料が高くもらえる職場が多い。介護の仕事をしながらケアマネを目指す人も多いと聞く。
介護職のちょっと良くない点
ここまでいいとこをたくさん書いてきました。でも良いとこだけ書いても真実ではないかな?ということで良くない点も書いていきたいと思います。
介護職は給料が低い
さっきと書いてることが真逆だけども「人によっては」給料が低いと感じることもあるかもしれない。その人の生活水準によってそれは大きく変化すると思う。
もしもお金に余裕が欲しいなら夜勤のある施設をぜったいにすすめる。夜勤手当は大きいから。
じっさいぼくの今の給料の3分の1ほどは夜勤手当。これがあるから貯金もできるし遠出もできる。
でも、まだ就職したてで夜勤がなかった頃、給料が15万でも普通に貯金しながら生活できました。
いくつかのポイントを抑えれば多くない給料でも普通に生活していけます。(ちなみにぼくは月によって10万貯金することもありました)
不規則な生活リズム
夜勤が多い分、生活リズムは崩れる。これは仕方がない。どうしても規則正しい生活を送りたければデイケア(通所施設)に就職することだ。ただし、給料は少ない。
介護業務に抵抗がある
よく介護職に勤めてると言うと「大変だねぇ」と言われるけど、その「大変」と言われる理由の一つが他人の排泄業務だと思う。
これは良くない点、というより完全に慣れ。もう本当にそう。
ぼくも最初は抵抗があった。そりゃそうだ。抵抗のない人なんていない。でも1週間ほどで慣れた。あっという間に慣れた。
そんなもん。「介護職に就こうか迷ってるけどちょっと抵抗が・・・」という人は本当にもったいない。だってホントにあっという間に慣れるんだもん。
若い女性の人達ができるんだから「無理!」なんてことは絶対にない。
腰痛のリスク
これもよく言われる。「介護職は腰を痛めやすい」と。
たしかに腰痛にはなりやすい。でも、和らげる方法はいくらでもある。毎日ストレッチする、整体に通う、そして身体に負担のかからない介護の仕方をする。
介護の仕方で腰にかかる負担は大きく違う。正しい介護の仕方をすれば負担は減らせるはず。
そもそも日本人は要う通の割合がものすごく高いといわれている。介護職が特別腰痛になりやすい、ということではないのだ。
飲食はたちっぱなしだし、デスクワークだって座りっぱなしで腰痛になりやすい。
そう思えばリスクとはあまり言えないのかもしれない。
もしも迷ってるなら一度就いてみては?そのおおきなたったひとつのメリット
ここまで良い点と悪い点を書いてみた。
ぼくが介護職に約2年勤めて、いろいろと視野が広がった。
とくに一番大きいのは、生きるセーフティネットを得ることができたという感覚。
「あ、どうにもなんなくなったら介護職に就けばいいか」と思えたこと。この感覚は大きい。だからぼくは思い切って仕事を辞めることができる。
そして介護を体験できたこと。
いつか自分の親の面倒を見ることになった時にこの経験は大きく役に立つはず。
給料が足りなければ副業すればいい
ぼくはこのブログから小遣い程度の収入を得ている。といってもバカにできるものではなく、先月は4万弱の収入を得ることができた。
もし4万あればなにができるか。単純に給料に足せば同世代とおなじぐらいの収入を得たことになる。
ブログで導入している収入源のひとつがA8.netだ。ブログを始める時に一緒に登録した。
また、パソコンがあれば空いた時間で簡単に収入を得ることもできる。働きながらクラウドソージング(パソコン経由で仕事を得る)を代表するクラウドワークスで副収入を得ているママもいる。しかも難しい仕事ではない。誰でもできるライティングで収入を得ることができる。
それはほんの少しの収入かもしれない。でも、例えば毎日200円稼いだとしたら1カ月で6000円。光熱費ぐらいは払えるはずだ。副収入が欲しいのならどちらも登録しておくとよい(無料)
パソコンがある今の時代、いくつかの収入を得ることは当たり前になってきている。
>>A8.net
>>クラウドワークス
まとめ
ここまで書いたことをまとめる
良い点
- 介護職は就職しやすい。よって生きるセーフティネットとなる
- 職場も変えやすい
- 給料がしっかりもらえる。ボーナスもある
- 休みが多く、夜勤明けもある
- 男性は出会いが多い
良くない点
- 給料が「人によっては」少ない
- 生活リズムが崩れる
- 抵抗がある(慣れる)
- 腰痛のリスクがある
最後にぼくが一番伝えたいこと
ここまでながながと書いてきたけど、ぼくが最後に言いたいこと。
「介護職は特別な仕事ではない」
ということ。
よく介護職に勤めてるというと「大変だねぇ」と言われることが多いんだけでも、そんなことはない。
ぼくが介護職に向いていた、ということもあるかもしれないけども、大変じゃない仕事なんてほとんどないはずだ。
営業にはノルマがある。飲食には当りまえのように長時間の残業がある。工場勤務は危険が伴う(高校の先輩が工場の爆発事故で亡くなった)。
どの仕事にもそれぞれの大変さがあるのだ。
それを介護職だけ特別な職種のような扱いをされている。そんなことはない。そんなことはないはずなんだ。
たくさんの職種の中の1つの職業。これぐらいの認識でいい。
ぼくは今までいくつかの職種に就いてきたけど、この仕事が1番楽だった。休日はしっかり年間120日ほどあった。そしてなにより安定した精神状態を保てた。
おばあちゃん子だったぼくはたくさんのお年寄りに可愛がってもらえた。人間相手だから当然嫌になることもあったけど、楽しいこともたくさんあった。
2年介護職に勤めた今、こう思う。
介護職に就いて良かった!
もしなんの仕事に就くか迷ってるなら、介護職という仕事がひとつの選択肢にあってもいいんじゃないか。
以上!世之介でした!
では!