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最終更新:2016年6月4日(土) 21時29分

スノーデン氏「携帯電話で個人が監視される社会に注意すべき」

 アメリカ政府による諜報活動を暴露しロシアに亡命したエドワード・スノーデン氏が、インターネット中継で都内でのシンポジウムに参加し「携帯電話情報で個人が監視される社会に注意すべきだ」と訴えました。

 「電源が入っている携帯は、常に歌を歌っているようなものです。『私はここにいます』と叫んでいるのです」(エドワード・スノーデン氏)

 スノーデン氏は、NSA=アメリカ国家安全保障局がどのように個人を監視していたのかに触れ、携帯電話の電源が入っている限り個人の位置情報や生活パターン、どんな人間と接触しているかなど全て監視可能だという現状を日本の人にも知っていてほしいと訴えました。

 「母国アメリカに戻りたいということはアメリカ政府に伝えています。再び政府の職員となり、改革を推進したい」(エドワード・スノーデン氏)

 さらに、スノーデン氏は、アメリカに帰国したいとの意向を政府に伝えていると発言。帰国がかなえば、アメリカでの内部通報者を保護する法整備を整えることや、何の疑いのない人も監視されている現状を変えるため、改革を進めたいと訴えました。(04日20:58)

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